徹底検証&比較 18円物件は儲かるのか?

本記事は売電単価18円物件の検証&比較記事です。2019年の売電単価14円に関しては以下の記事をご覧ください。

2019年の売電価格14円が太陽光投資へもたらす影響

「太陽光発電投資はもう儲からない」という声があちこちで聞こえてくる。

たしかに、太陽光発電を全量売電できるようになった2012年は、1kWhあたり42円で買い取ってもらえたのだ。それが、2018年度に売電の手続きをした太陽光発電は、1kWhあたり18円にまで買取価格が値下がりした。この間、わずか6年である。利益への影響が懸念されるのも当然だろう。

太陽光発電はリスクが低く手間がかからないものの、投資額が高く、20年間という長期投資である。太陽光発電がどれだけローリスク・ローリターンな投資先だといったところで、得られる利益が少なすぎるのでは、資産の使いみちを考え直さねばならない。

土地付き分譲太陽光発電で成功するか失敗するか、鍵をにぎるのは「情報力」

ここでは、2018年度の固定価格買取制度(FIT制度)で定められた、売電価格が18円の投資物件について検証していく。

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太陽光発電は「終わった」のか? 18円物件を検証

タイナビ発電所で実際に掲載していたた18円の投資物件を例に、20年間の太陽光発電投資で得られる利益を検証する。

太陽光発電投資の利益は、年間想定売電収入から投資にかかる費用を引いて計算する。太陽光発電にかかる費用とは、イニシャルコストやランニングコストのことだ。太陽光発電システムは経年劣化により発電量が減っていく。発電量の下がり方は太陽光パネルの素材や気象条件などにより差があるため、今回の検証では省かせていただく。

■検証した18円物件(新築)の各種コスト

所在地 売電価格 想定利回り 電圧区分 システム容量 土地契約
岐阜県 18円(税抜) 10.57% 低圧 92.34kW(過積載) 買取

年間想定発電量:104,822kWh

年間想定売電収入:1,886,796円(税抜)

・イニシャルコスト

発電システム(太陽光パネル、パワーコンディショナー、架台など):1,785万円(税抜)

土地代:392万円

連系負担金:93万円(税抜)

太陽光発電を始めるときに必要なものと費用(低圧・高圧・特別高圧)

・ランニングコスト

メンテナンス費用:10万円/年 (定期点検、パネル点検、アクシデント時の現地出張点検など)

パワーコンディショナー買い替え:投資物件の販売価格の1割〜2割(11年目に計上)

保険:損害保険、動産保険、売電収入保証など

産業用(投資用)太陽光発電の損害保険

・その他費用

売電収入にかかる税金、発電システム・土地の固定資産税(償却資産税)

※土地を借りて太陽光発電を行う場合、土地にかかる固定資産税は地主が支払う。

固定資産税(償却資産税)の対象と算出方法

売電収入にかかる税金

上記のコストをまとめて、売電収入から経費(ランニングコスト)を引いた利益と、購入費用(イニシャルコスト)をさらに引いた利益をグラフにした。1,785万円の投資で10年目から11年目には費用を回収し、20年後には1625万円の利益がでるという結果になった。

売電価格18円の投資物件の利益シミュレーション

FIT価格18円物件 利益シミュレーション

太陽光発電の売電価格は年々安くなってきているが、太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの発電機器の値下がりも同時に進んでいる。発電所一基あたりの値段が安くなっているので、下落した売電価格でも元が取れて、利益が出るというわけだ。

今回のシミュレーションでは、キャッシュで買った場合の利益を検証している。ローンを組んで太陽光発電を始めるなら、利息の支払いで利益が少し減ってしまう。ローンを組んで太陽光発電を始める投資家がとても多いのは事実であり、1人で複数の太陽光発電所を所有する人も少なくない。

これからの太陽光発電で大きく儲けるには、発電所をいくつか建てるのが良いだろう。それぞれの立地を分散させれば、天候や災害の被害を受けるリスクを分散させる効果もあるのだ。

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さらに、2018年度の売電価格が18円に決まったとはいえ、過去に認定を受けた32円の投資物件、36円の投資物件は未だに流通している。18円の投資物件だけではなく、売電価格が異なる複数の太陽光発電所を所有しても良い。

ここで、18円物件の中でも特に販売価格が安い物件と、32円物件、36円物件の違いを具体的にイメージするために、それぞれの利益を検証して比較しよう。

売電価格が下がって利益は減ったか? 32円・36円の投資物件と比較した結果

売電価格が異なる、低圧(50kW未満)の物件を比較していこう。下記の一覧は、物件価格からそれぞれの経費と物件費用を引いたものを利益として記載した。

なお、売電価格が36円で新築案件はかなり希少で、入手が難しい。そこで、代わりに実在の中古物件について検証している。

売電単価 想定利回り 物件価格 想定年間売電収入 トータル利益
18円 10.3% 1785万円 188万円 1596.5万円
18円 10.3% 1305万円 134万円 1044.5万円
32円 10.04% 3000万円 302万円 2540万円
36円(中古) 10.1% 2200万円 230万円 1390万円

  ※価格は全て税抜

18円物件でも、36円物件や32円物件に劣らない利益が出せると確認できた。発電量が同じ物件なら、売電価格が高いほうが有利に思えるだろう。しかし、高い売電価格が適用できるという付加価値が、販売価格に上乗せされていることもある。

太陽光発電で儲けるためには、18円物件でも利益が得られる物件をつかめば問題ない。投資物件を探すときは、利回りはもちろん利益までよく確認することだ。

土地付き分譲太陽光発電・風力発電の投資物件一覧

ただし、悠長にしていられない。太陽光発電投資が下火になったと言われ続けて何年も経つが、今でも優良物件はすぐに売れて無くなってしまうのだ。

現在の太陽光発電投資で最も重要なのは、投資物件の情報をいかに素早くチェックできるかと言っても良いだろう。

太陽光発電の投資費用回収期間を縮める物件情報の見方

高利益の物件を得るには「情報の早さ」が最重要

太陽光発電高利益の物件

土地付き(分譲型)太陽光発電は、早い者勝ちである。数ある投資物件の中で利益が出やすいものを手に入れるには、物件情報を誰よりも早くチェックすることが重要なのだ。

この記事で検証した物件は、いずれも実際にタイナビ発電所で掲載していた物件だ。検証を開始した時点ではどの物件も売りに出されていたのだが、検証している最中に売れてしまったものもある。

物件価格に対してトータルの利益が高いものは、売電価格に関わらず売れ行きが良い傾向だ。

太陽光発電の物件情報を早く目にするには、2つの方法がある。HPをこまめに訪れるか、タイナビ発電所の無料会員サービスで情報を受け取るかだ。時間が貴重な資産であることを考えれば、受け身の姿勢で情報を得られる方が効率が良いだろう。

本サイトの無料会員サービスでは、新着物件や会員だけに公開される物件情報、投資物件の商談会やセミナーの情報を配信している。投資物件の商談会やセミナーは、販売会社から直に話が聞ける貴重な機会でありながら、参加費用が無料である。太陽光発電投資をこれから始めるときも、さらに儲かる物件を探すときも、積極的に活用するべきだ。

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