大規模な施設で仮想通貨の発掘を行う、マイニングファーム。ここに投資することで、自らマイニング作業をすることなく、利益を得られる可能性があるのです。
出資を検討するなら、利益を得る仕組みを理解することが大切です。そして、マイニングファームを選ぶときは、国内外の事例や違いについて知っておくべきでしょう。
ここでは、マイニングファーム選びに役立つ知識をご紹介します。
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大規模施設で発掘するマイニングファーム
仮想通貨は取引で利益を上げるよりマイニングを行うほうが儲かるといわれています。しかし、個人でマイニングを行うことは費用面からも現実的ではないでしょう。
より現実的に利益を上げる方法として注目が高まっている「マイニングファーム」とは何かを次に解説していきます。
効率的に仮想通貨を発掘できるマイニングファーム
仮想通貨はビットコインが登場したころとは異なり、マイニングする方法として主にクラウドマイニングとマイニングファームの2種類の方法で行われることが多いです。
マイニングファームとは、仮想通貨のマイニングを行うための大規模な施設のことです。この施設では、高性能なマシンが24時間休みなくフル稼働するため効率的に仮想通貨を発掘することができるのです。
マイニングマシンの稼働には性能を最大限に活用するため使用電力が多くなります。発生する膨大な熱処理を効率的に行うため、施設は寒冷地で電力の安い場所に設置されることが多いです。日本にも施設を運営する会社があり、国内に大規模な施設を所有しています。
世界最大級のマイニングファームは?
世界最大級の施設を運営している会社といえば、中国北京に本社がある「Bitmain」です。高性能で安定性にも優れたマイニングマシンを製造しています。
「Bitmain」が大きく収益を伸ばしているのは、風力発電で4円/1kWhと電気代が安いモンゴルに設置されていることも大きな要因です。電気代が安いほどコストが抑えられ、収益を上げやすいのです。
ほかには、アイスランドやアメリカ、ロシアなど電気代が比較的安い国や地域に多く設置されています。しかし、中国やロシアなど一部の国では仮想通貨への規制が厳しくなる可能性も指摘されています。
マイニングファームへ参加するには
個人でマイニングファームへ参加するにはどうすればよいのでしょうか。参加するためには、自分のマイニングマシンを購入する必要があります。
購入したマイニングマシンを施設で稼働してもらうことで、仮想通貨のマイニングを行います。マイニングマシンは24時間自動的にブロックの承認作業を行い、成功するたびに新しいコインを獲得する仕組みになっています。その中から所定の手数料などを差し引き、利益を得るのです。
海外のマイニングファームへ投資するメリット・デメリット
海外の会社へ投資するメリットとデメリットを把握しておきましょう。主なメリットとしては、国や地域によっては電気代が安いので投資コストを抑えられることでしょう。
デメリットは、海外の政情不安やセキュリティに関するリスクが高いことです。仮想通貨における政情不安は規制の厳格化へつながる恐れもあります。また、セキュリティ面の不備があれば、マイニング機器の窃盗が起きやすいでしょう。
さらに、海外の施設は、実際にマイニングしている現場を見学するのが難しいため、企業の信頼性をチェックしづらいこともリスクといえます。投資をする際は、施設がきちんと稼働しているのか確認することが大切です。
日本国内におけるマイニングファームの事例と拠点
それでは、日本国内の事情はどのようになっているのでしょうか。ここでは、国内におけるマイニングファームの事例や、設置される地域、国内の会社に投資するメリットは何かを説明していきます。海外との違いに着目してください。
日本のマイニングファームの事例
「JWマイニングファーム」は、西日本最大の施設を運営しています。自社ビルをいくつも所有し、3万台のマシンを管理することでコスト削減を実現しています。
「DMMマイニングファーム」は、石川県金沢市に拠点を置く運営会社です。DMMグループ創業の土地で大規模な施設を展開しています。
「マイナーガレージ」は、秋田県鹿角市に拠点を置く会社です。日本で初めてとなるクリーンエネルギーを活用した独自のシステムで、マイニングマシンを稼働しています。
「OZマイニング」は熊本電力の関連会社で、親会社からの安定した電力供給を受けられることが強みです。安定した電力を活用することで、利益を出しやすいとされています。
事例からは、日本国内にも大規模な施設が展開されていることが分かります。時期によっては出資者を募集していますので、欠かさずチェックしておきましょう。
日本のマイニングファームは地方都市に多くあります
マイニングマシンを24時間稼働させるためには、膨大な電力と冷却システムが必要です。そのため、寒い地域が最適とされています。日本国内においても、秋田県や石川県といった寒冷な地方都市に設置されています。
また、日本では太陽光発電や風力発電など、クリーンエネルギーを活用した大規模施設が多いのも特徴です。エコロジーの観点から、今後も進められていくと予想されます。
日本では、電力コストをいかに抑えるのかが収益を得るカギとなるでしょう。
電力の安定性とセキュリティの高さがメリットです
日本は政情不安がなく、安心して施設を運営できることがメリットです。また、日本では電力コストがかかるものの、供給が安定しているため瞬断リスクが少ないのです。日本の会社のなかには、実際にマイニングしている施設を見学できるところもあります。
海外の施設は見学が難しいので、実際には稼働していないといった詐欺に遭うリスクがあります。さらに、日本のマイニングファームは、マシンが故障した時の保証も充実しているという強みがあることも押さえておきましょう。
日本国内にある信頼度の高いマイニングファームを選びましょう!
日本の会社へ投資する場合、重要なポイントは事業者としての信頼度です。
まず、安定した電力供給と十分な運営実績があるかを確認しましょう。万一に停電したときでも電力を供給できるシステムがあることが、安心材料につながります。
マイニングする仮想通貨の種類は会社ごとに異なるため、獲得したい仮想通貨が発掘できるのか確認することも必要です。
さらに、マイニングで重要な「セキュリティ対策」は十分なのかも確認しましょう。機材や仮想通貨の盗難リスクを減らすには必須です。
日本のマイニングファームは安定した電力供給がメリットです
海外のマイニングファームは電気代の安さがメリットですが、政情不安などのリスクが多いことも忘れないようにしましょう。海外の慣習やコミュニケーション面から、契約トラブルなどの可能性もあります。
一方、日本の場合は、安定した電力供給ができるという大きなメリットがあります。盗難を防止するためのセキュリティ面を見ても、安心して投資できる材料が揃っているといえるでしょう。
コストや運営状況などを総合的に判断して、マイニングファームを選ぶといいでしょう。
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