竹原
どうも、タイナビの竹原です。本日も三田先生にお越しいただきました。三田先生よろしくお願いします。
三田
よろしくお願いします。
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三田さん、前回の動画で「繰り上げ返済をした方がいいケースもある」っていう風にご質問させていただいたと思うんですけども、本日はその辺についてお話し頂けますでしょうか?
三田
会社勤めの方で、信販会社ないし地銀・信金辺りから借り入れをして太陽光投資を行ってる方が多いと思いますので、“負債の考え方” ですね。
↓↓動画本編はこちら!
繰上返済する?しない?実際のシミュレーションを見ながら解説!
三田
負債ですので当然「早く返した方いいよ」って思う方も大多数いらっしゃる中で、借りた金額っていうのは別に、例えば2,000万借りて、2,000万をいつ返すかは時期によって変わりますけど、トータル変わんないじゃないですか。
影響が出るのは利息ですよね、利息。その部分の影響ってどれくらいなのかっていうのをまず実感してほしいんですよね。
今日も3パターンくらいに分けて数値を準備しましたので、スライドの方をご覧ください。
三田
こちらはですね、僕が実際に借りた金額。
右上の方にですね、実際の当初の借入額2,050万、15年、利率2.45。いつ繰り上げるのかにもよるので、1年後、1年経ったときに繰り上げ返済した場合を考えていきたいと思います。
ちょうど1年くらいで消費税還付で還付が受けられたり、先端設備導入計画によって償却資産税が免除された分でちょっとキャッシュが浮いたりしてるはずですので、保守的にまず100万円返済した場合を一番上に書いてます。
もっと頑張って、これまでの貯蓄からですね、300万返した場合、下が600万返した場合、3パターン。
まずは一番上の100万から見てほしいんですけども、100万円のところが更に2つに分かれてると思うんですよ。
タイトルのところがですね、「期間を短縮する」か「返済額を変更する」かって書いてあると思うんですけども。繰り上げ返済って大きく2パターンあって、100万返したんだけども、月々の支払いを変えませんっていうパターン。
つまり、物理的に返済する期間が短くなる。これまでの返済額を変えないのに、一括して100万返すので。
竹原
短くなりますよね。
三田
短くなります。それか、毎月の返済額を下げて期間はそのまま。
なので、残りの返済期間って書いてあると思うんですけども、これ僕の実際の借り入れのものを引っ張ってきたものです。
15年で借りていて、1年後、1年経ったときに繰り上げ返済なので、上の100万円パターンの右側ですね、返済額だけ変える場合は14年間、残り。期間を短縮する場合には13年2か月、ちょっと短くなります。
そのときに、じゃあトータルの利息の支払い、繰り上げ返済した場合、しなかった場合、どれくらい変わるかを太字で示してるんですけども。
これ、金額はさておき、100万だろうが、真ん中の300万繰り上げようが、600万だろうが、期間を短縮した方が圧倒的に利息の軽減は大きくなります。
竹原
三田さん、これ見ますと期間を短縮する場合の方が、利息の減少額でいうと大体2倍くらい違うんですね。
三田
そうですね。まず、この違いはしっかり認識すべきですね。
当然、期間を短縮するってことは、日々の支払い額、大体毎月返済だと思うんですけど、毎月の返済額は変わらないんですよ。「じゃあ、日々はあんまり楽になんないじゃん」と。「月々は楽にならないじゃん」って思うんですけども。
太陽光発電は、以前の動画でも言ってた通り、20年の売り上げが固定化されてるっていうのが、多分最大のメリットだと思うんですよね。
多少の赤字とか多少の黒字はあるにせよ、ローンを返済してる期間中ってのは、そんなにプラスが出るような投資ではないと思うんですよ。なので、竹原さんが夢見るですね、「売電収入入ったら色んなものに使っちゃう」。
竹原
いい物食べたりとか(笑)。
三田
そういうのはあんまり向かないと思うんですよ。あくまでも老後、15年なり17年なりローンが終わったあと、バッと入ってくるものを老後資金として蓄えるっていうのが適した考え方だと思うんです。
とするならば、売り上げって変わんないじゃないですか。ある程度見通しが立ってるので、期間を短縮してローンの返済変わらなくても、これまでと同じ売り上げがついてきますから、繰り上げるんだったら期間を短縮ですね。利息の軽減が全然違うので、まずそこですね。
三田
じゃあ、これは実際にやった方がいいかなんですけども、例えば現実問題、一番上の100万円は、消費税還付なり先端設備導入計画による償却資産税の免税なりで作れると思うんですよ。
竹原
なんか無理のない範囲に見えますよね。
三田
無理のない範囲、ま、真ん中の300とか600は自己資金の切り崩しになるかなと思うんですけども、一番上はどなたでも基本的に消費税還付とかやってれば得られると思うんですね。
その場合に、期間を短縮したとして、約40万円くらい利息が浮きますよ、と。これをどう考えるか、人それぞれなんですよね。40万円って聞くと「結構でかいじゃん」って思う方もいると思うんです。
ただポイントなのは、これトータルの期間の利息なので、残りの返済期間13年2か月なんですけど、ざっくり13年だとすると、40万円の利息が、今回100万円繰り上げたことによって、今後13年間で40万減るっていう感覚なんですよ。若干不整合ですけど。40万円は13年間で浮く金額だと。
そう考えると、1年あたりにするとですね、大体3万ちょいくらい。これをどう感じるかですね、そこまで落とし込んだ場合に。
竹原
そこまで落とし込むと年間で3万円くらいっていうと、バカにできない数字じゃないですけども、多くはないように感じますよね。
三田
なので、今、自由になるお金があるってなった場合に、そのときの考え方、人それぞれだと思うんですけども、大きくは2つですね。
まず、やっちゃいけない第3の選択肢は、「そのまま寝かせる」か「豪遊する」か。だから4つですかね。
三田
そのまま100万円通帳に入ってきて、それをそのまま置いちゃうパターン。入ってきたから「自由に使っちゃえ!」って言って豪遊するパターン。この2つはまずとっちゃいけない。
じゃあ残りの2つの選択肢っていうと、その得られたお金を「返済する」か、「他の投資に回す」かだと思うんですよ。
そのときに、本当人それぞれですね。売り上げはある程度固まってるといえども、ローンを抱えてるっていうのは確かにリスクではあるので、それを早く「0」にしたいって考えるのか。
それとも、「正直13年で3万くらいだったら、何かしらの米国の投資信託とかに、S&Pとかに突っ込んで、13年回した方がはるかに利回りいいでしょ」って考えてそっちに回すのか。っていうどっちかだと思いますね。
竹原
本当にもう、その投資家さん次第なとこなんですね。
三田
今、画面で映されてるのは、以前の動画でも説明させていただいた、僕が実際持ってる案件のシミュレーション20年間。ちょっと20年はですね、長くて全部示せないんですけども、最初の6年間と最後の5年間ですね。
三田
僕の発想としては、下から5個目の「税引前キャッシュフロー」っていうとこをまず見ていただいて、ちょっとおさらいですけど、太陽光は基本的にローリスク・ローリターンだと思います。若干ミドルリターンかもしれませんが。
最初の方はやっぱり、ローン返済中は結構赤字になる案件も多いと思うんですよ。なので、以前の動画でも言ったんですけども、やはり、まず20年トータルで考える。
特にこの場合15年でローン返済が終わるので、16年目以降、左側の項目で言うと、ローンの元金とローンの金利がなくなってると思うんですけども。
竹原
「0」になってますね、はい。
三田
「0」になってますよね。これ、15年で返済するのを想定してます。
そのときに、大体年間150万くらいが、ポンポンポンって5年間入ってくる。ここが一番重要だと思うんですよね。
この20年間の、一番上の売電収入が、発電量によりますけども、発電量ってそんな大きく変動するものじゃないと思うので、FIXされてます。
なので、ここが一番、最後の5年間のキャッシュフローをいかに得るかが大事で。
あとは、その「まで」、それまでっていうのは、「もっと早くローンの返済を終えたい」って考えるのか。「でも、2%で買えてるんだったら、自分だったらもっといい投資に回せるだろうな」。
そこはもう人の価値観かなっていうところですね。
竹原
そうすると年齢的に、例えば比較的若い人であれば、まだお仕事とかされてる方って結構多いじゃないですか、一般的には。
三田
はいはいはい。
竹原
だから、そういう方々であれば、返済を早めちゃってっていうのもいいかもしれないですよね。
三田
難しいところですね。若くてまだ現役世代を長く続けられるってことは、ローンが残っても返せるっていう発想も出るので、本当価値観によりますね。
もちろん、他の投資案件に回した方が得じゃんっていうのは分からないので、ローンの繰り上げ返済のいいところは、確実に利息が浮くんです。確実に。
イメージ的には定期預金するようなイメージですよね。僕の中の発想はそんなイメージです。
三田
今回は2.45%の利払い、利率で計算してますけど、それを上回る投資が確実にあるんだったらそっち行った方がいいのは合理的じゃないですか。
なんですけど、絶対それが守れるかっていうと分かんないですよね。分かんないので、より保守的なのであれば、繰り上げ返済すれば利息が減るっていうのは確定するので、そこにいく。もうここは価値観かなと思いますね。
竹原
ありがとうございます。今回、繰り上げ返済についてお話しいただいたと思うんですけども、そこは本当に投資家さんそれぞれのお考え方っていうところだと思います。
その辺についての将来設計、多分ここがすごい重要だと思うので、今回の動画が皆さんの考える良いきっかけになればなっていう風に思いました。
三田さん、ちょっと話変わるんですけども、「老後2,000万円問題」って、一時すごい出てたじゃないですか。
三田
聞かないですね、最近なんか。
竹原
最近聞かなくなりましたよね。要は「老後2,000万円問題」に関して、太陽光だけで、それって実現可能なのかなってふと思いまして、その辺をですね、次回、三田さんの方にお話しいただきたいなと思いまして、ぜひよろしくお願いします。
三田
分かりました。よろしくお願いします。
竹原
本日の動画は以上とさせていただきます。ご視聴ならびにチャンネル登録よろしくお願いいたします。
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