メガソーラーの収益性

メガソーラーは、年間でどのくらい稼げるものなのか。初期投資額が大きいだけに、十分な収益が得られないと初期投資の回収に時間がかかってしまうが、メガソーラーは規模が大きい分発電量が多く、高い収益性に期待が出来るのだ。

メガソーラーへの投資を検討するなら、年間発電量を計算し、どのくらいの収益が得られるのかを把握しよう。今回はメガソーラーの発電量や収益性について解説する。

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メガソーラーの年間発電量は一般家庭の200世帯分以上

メガソーラー

メガソーラーの発電量は、設置する地域や場所、日射量などの条件によっても変化する。そこで、メガソーラーの平均的な年間発電量を目安にしてみよう。

たとえば、1,000kWのメガソーラーでは、年間100万kWh以上の発電量が見込める。これは、4人家族世帯の年間電力量を約5,000kWhとすると、約200世帯分の年間消費電力量をまかなえる。

日射量が多い地域の場合、年間発電量は平均値以上の発電量も期待できるだろう。関東、中部、四国、九州の太平洋側などでは、100万kWhを超える発電量も見込める。メガソーラーを設置する場所に合わせて詳しいシミュレーションをすれば、おおよその年間発電量や収益の見込みが分かるだろう。

メガソーラーの発電量を求める計算式

さまざまな業者が発電量のシミュレーションを提示してくれるが、自分で計算することも可能だ。計算式は「年間発電量=システムの容量(kW)×日射量×損失係数」である。計算に必要な情報は以下の3点だ。

  • システム容量
  • 平均日射量
  • 損失係数(発電ロス)

平均日射量は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公開しているデータを利用する。損失係数は「パワーコンディショナの変換効率×気温による影響×その他要素による影響」という数式で計算できるが、一般的には0.85が用いられる。

メガソーラー設置業者のなかには、契約させたいばかりに予測発電量を水増しして提示する業者もいるのが実情だ。そのため、業者が提示するシミュレーションを鵜呑みにせず、自分で確認することも重要といえる。

メガソーラーの年間の売電収入はどのくらい?

メガソーラーは発電量が多いため、効率的に売電収入を得ることが期待できる。具体的にどれくらいなのか、買取価格や年間予想発電量をもとに収益を算出することが可能だ。

投資を検討するなら、メガソーラーの収益性や初期投資を回収するまでの期間を把握しておこう。

メガソーラーは高い収益性が期待できる事業

メガソーラーの収益性について、具体的な数字をもとに説明しよう。

1,000kWのメガソーラーで、買取価格13.00円/kWh、年間予想発電量1,300kWhとした場合の収益を算出する。この場合の年間売電収入は約1700万円となる。

投資において大切な判断材料である「利回り」も、事前に計算しておく必要がある。メガソーラーの年間の利回りは、初期費用と売電収入の見込み額から算出できる。たとえば、メガソーラーを設置するための初期費用が1億8200万円、年間売電収入約1700万円だった場合、年間の利回りは9.3%程度になる。

不動産投資の一般的な年間利回りは4.5~6%程度であることを考えると、売電価格が下がっていても不動産投資のなかでは、高い収益性がある。

2019年度以降、500kW以上の太陽光発電は入札制度になった。経済産業省によると、2019年下期の太陽光第5回入札において、500kW以上の上限価格は13.00円/kWhである(平均落札価格は12.57円/kW)。太陽光発電システムの設置費用は下がる傾向にあり、2019年度のシステム費用は18.2万円/kWだ。

初期費用を回収するまでの期間はどのくらい?

カレンダー

メガソーラーの初期費用回収は15年程度と考えられている。初期費用を回収する期間の目安を求めるには、初期費用、売電収入、運転維持費を把握する必要がある。売電収入からランニングコストを引いた金額が収益となるので、初期費用から割ればおおよその回収年数が分かる。

設備容量1000kW
初期費用1億8200万円(1kWあたり18.2万円と想定)
運転維持費500万円/年(1kWあたり年間5,000円)
年間発電量130万kWh
売電収入約1700万円/年(買取単価 13.00円/kWh)

上記条件のメガソーラーであれば、初期投資を回収するのは「約8.5年」となる。
※初期費用 ÷(売電収入-運転維持費)=回収年数

上記条件のメガソーラーであれば、初期投資を回収するのは「約15年」となる。

投資回収の計算方法

初期費用 ÷(売電収入-運転維持費)=回収年数

なお、2019年度より500kW以上の太陽光発電も入札制度の対象となるため、入札の結果次第で売電収入が変動する可能性がある。

メガソーラーの発電量を増やすためのポイント

ここでは、メガソーラーの発電量を増やすためのポイント5つについて説明する。

過積載をする

過積載をすることによって発電量を増やすことができる。過積載とは、パワーコンディショナの積載容量よりも太陽光パネルの容量を大きくすることだ。

1日の間で、パワコンの容量を満たすほど発電している時間は少ない。日射量がピークになる昼間においてはパワコンの容量いっぱいまで発電できることが多いが、朝や夕方、曇りの日は発電量がパワコンの容量に満たないのだ。この部分を太陽光パネルの過積載によって補う。

パワコンの容量を超える場合はピークカットと言って売電されなくなるが、カット分を加味しても、過積載による全体の発電量アップが見込める。

反射板の設置

反射板を設置することによって、太陽光パネルに当たらない箇所の太陽光を反射させて、パネルに当てる方法である。パネルとパネルの間には一定の隙間が生じるため、太陽光を拾いきれない部分ができてしまい、機会損失を生む。そこで、反射板を使用して拾いきれなかった部分の太陽光を後ろの太陽光パネルに当てるようにし、発電量アップを促す。

この方法は太陽光パネルの後ろに反射板を設置するだけなので、比較的リーズナブルに取り入れることが可能だ。アシストシートと呼ばれるシート式の反射板もある。

追尾式太陽光発電を導入する

追尾式太陽光発電とは、トラッキングシステムによって太陽の経路を追いかけ、常に太陽光の光が当たるように太陽光パネルの角度を調整するものである。

パネルが一定の方向にしか向かない固定式では太陽光が当たる量にムラが生じるが、追尾式であれば固定式に比べて約1.4〜1.5倍の量を発電できるとされている。また、雪が降ったときに太陽光パネルを垂直にすることも可能で、それによって太陽光パネルへの積雪を防止できる。さらに、翌日の積雪による発電ロスも防ぐことができる。

ただし、追尾式太陽光発電システムは固定されたパネルよりも導入費用が高くなる点に注意しよう。収支のバランスを考慮した上で選ぶ必要がある。

高温時は散水する

太陽光パネルは、夏場などに表面が高温になると発電力が下がってしまう。発電効率が最も良い温度は25℃とされているが、夏場には表面温度が70~80℃くらいまで上がる場合があるのだ。

暑いときの発電効率を上げるには、水を撒いて太陽光パネルの温度を下げる方法が効果を発揮する。積雪を溶かしたい場合にも散水が有効だ。

大規模なメガソーラーに手動で散水するのは手間がかかるため、散水スプリンクラーを設置すると効率が良い。太陽光パネルに沿って散水するスプリンクラーもある。

ただし、散水スプリンクラーにも導入費がかかるため、追尾式太陽光発電と同様に収支のバランスを考慮しよう。

定期的なメンテナンスを行う

2017年施行の改正FIT法により、FIT認定の要件に適切なメンテナンスの実施が含まれることになった。つまり、太陽光発電システムのメンテナンスは、いまや義務であり、メンテナンスを怠るとFIT認定が取り消される恐れがある。それだけでなく、メンテナンスを適切に行わないと、発電量低下につながる。

たとえば、メンテナンスを行わず放置している間に雑草が生えて太陽光パネルに日陰ができたり、太陽光パネルに黄砂や鳥の糞などの汚れがたまったりするかもしれない。こういった要素は発電量が低下する原因になるのだ。

定期的にメンテナンスを行えば、これらに対策できる。くわえて、太陽光発電システムの故障なども早めに発見できるため、発電量低下を防止することが可能だ。

発電量の大きいメガソーラーの設置に必要な面積

発電容量1000kWのメガソーラーを設置するには、約3000坪(1~1.5ha)の土地面積が必要だといわれている。広大な土地が必要となるため、陸上だけではなく水上でメガソーラーを設置している発電所もある。兵庫県加西市の湖「逆池」の水上には、約2300kWのメガソーラーが設置されている。

水上のメガソーラーは周囲に日陰が少ないため発電効率が良く、島国である日本に適している。将来的には海上での発電も検討されている。

国内のメガソーラー発電量ランキング

ランキング

日本では、どのくらいの規模の太陽光発電施設が稼働しているのだろうか。国内のメガソーラー発電量ランキングを紹介する。メガソーラーで太陽光発電投資を始める際の参考にしたい。

1位 長崎県宇久島メガソーラーパーク

長崎県宇久島に設置された日本最大規模の施設。およそ14万世帯分の年間電力消費量に相当する、約480MWの発電量を誇っている。海底ケーブルで本土の発電所とつながる、広大な耕作放棄地を活用した事例として注目されているのだ。

2位 瀬戸内Kirei太陽光発電所

岡山県瀬戸内市に設置されたメガソーラー施設。年間発電量は約235MWで、一般家庭のおよそ8万世帯分に相当する。地中埋没型の送電線が、変電所まで約16kmにわたり設置されているのが特徴だ。

3位 青森県ユーラス六ヶ所ソーラーパーク

青森県上北郡六ヶ所村に設置されたメガソーラー施設。年間発電量は148MWで、一般家庭の約3万8000世帯分に相当する。東京ドームに換算すると、約50個分の広大な土地で事業を行っている。

事業の参考に!発電量がリアルタイムで見られるサイト

エリア別や発電所別に発電量をリアルタイムで見られるサイトがある。発電事業を検討している人に向けた参考データが得られるので、これから発電事業の開始を検討している場合は参考になるだろう。発電設備の設置場所を選定する際に役立つことは間違いない。

Looop Club

全国600カ所以上の発電所の発電量を確認できるサイト。発電所検索機能や業界コラム、発電量ランキングなど充実したサービスが特徴だ。また、日照時間や土地、発電量などの情報が多数掲載されている。設置場所の選定や発電量の目安などの参考になるので、事業開始前の情報取得に役立てよう。 

スマートハウス

ソーラー発電リアルタイムモニターで現在の発電量が確認できる。東京都世田谷区に設置された太陽光発電で、どのように発電されているのを参考にできるのだ。月別の発電量の履歴も、グラフなどで表示されているので分かりやすい。

メガソーラーで収益を狙うなら年間発電量に着目!

メガソーラーで高い収益を狙うなら、年間発電量に着目したい。おおよその年間発電量がわかると、どのくらいの利益が見込めるのか計算できる。詳しい情報を得るためには、すでに稼働しているメガソーラーの発電量や、リアルタイムで発電量をチェックできるサイトを参考にしよう。

タイナビ発電所では、物件の年間予想発電量を公開しているので参考にしてほしい。収益の目安が得られると、安心してメガソーラーの運用を開始することができるだろう。

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