長期にわたって屋外で運用され続けるソーラーパネル。そのことを考えると、ソーラーパネルの洗浄は必須となるだろう。
自分でもソーラーパネルを洗浄することは可能だが、実は故障などのリスクが伴ってしまう。自力でのパネル洗浄をちょっとでも検討しているなら、知っておいて損はない。
一方、外注での洗浄にはあまり知られていないメリットがある。パネル洗浄を知り、ソーラーパネルのメンテナンスに役立てよう。
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太陽光発電のソーラーパネルを洗浄する理由
ソーラーパネルの寿命は約20年程度だと言われている。また、太陽光発電によって得られた電気を決まった価格で売電する固定価格買取制度の適用期間は、10kW未満の住宅用太陽光発電で10年間、10kW以上の事業用太陽光発電で20年間となっている。これらのことから、家を手放すなどの事情がない限りソーラーパネルは、最低でも10年間は屋外で運用され続けることになるだろう。
屋外にはさまざまな汚れの原因物質がある。ソーラーパネルを洗浄しないで放置していると、砂や埃、落ち葉に鳥のフンなどの汚れがパネル表面に積み重なっていくのは容易に想像できるのではないだろうか。
「そんな汚れなら雨が洗い流してくれるだろう」と考える人もいるかもしれない。確かにソーラーパネルは傾斜して設置されているので、雨が降ることによってある程度の汚れが洗い流されることは期待できる。
しかし、パネルの設置角度が小さいほど汚れは流れづらくなるし、鳥のフンなどの頑固な汚れは雨の力だけでは洗い流せない。
やはり人の手によってパネルの洗浄を行い、表面をきれいに保つ必要があるのだ。
ソーラーパネルを洗浄しないリスク
太陽光発電と言うからには、集めた太陽光を電気に変えて発電している。そのため、どれだけたくさん発電できるのかは、どれだけ太陽光を集められるかに依存してくる。
汚れたソーラーパネルと汚れていないソーラーパネルならば、どちらがより太陽光を集められるかは一目瞭然だろう。汚れがパネル表面を覆っていては、太陽光を100%取り込むことができなくなるのだ。
汚れによって発電量が低下したまま運用すると、十分に売電することができずに損をしてしまうことが考えられる。洗浄に多少のコストや手間をかけたとしても、その分発電量をキープできるのならば決して無駄な費用ではないはずだ。
ところで、ホットスポット現象という言葉を目にしたことはあるだろうか?ソーラーパネルの一部に落ち葉や鳥の巣が放置されることによって、その部分だけ発電できずに発熱してしまう現象のことだ。
長い間ホットスポットの状態が続くと、発熱によってパネルの一部が焼けて故障する可能性がある。最悪の場合は発火事故につながる可能性だってあるのだ。
メンテナンスを怠った結果、故障して莫大な修理費を支払うことにならないよう、洗浄は定期的に行うべきだろう。
ソーラーパネルを自分で掃除するには機材がネック
ソーラーパネルは自分でも洗浄しようと思えばできないことはない。
まずは手作業による洗浄方法だが、用いるのはガラス用の柔らかいマイクロファイバーと水切りの2つだ。水や専用の洗剤で濡らしたマイクロファイバー製のクロスやモップなどで汚れを拭き取った後、水垢が残らないようにすぐに水切りをする。
必要な道具が2つだけなので、手軽に洗浄をすることができるのが手作業での最大の魅力だろう。しかし、住宅用や低圧産業用などパネル枚数が少ない太陽光発電ならば手作業でも対応可能だが、大規模発電所は人件費が高く割高になりやすい。
洗浄機器を用いた洗浄方法ならば、手作業よりも簡単に清掃することが可能だ。高圧洗浄機の水圧でブラシを回転させながら洗浄するものが一般的である。
ただし、洗浄機自体が高価な上に、高圧洗浄機用の水源を確保する必要があり、手作業に比べると手軽さでは劣る。水源が確保できた場合はタンクなどを用意する必要があるため、別途手間とコストがかかってしまう。
最近ではソーラーパネル用の洗浄ロボットも開発が進められている。人件費を最小限に抑えられる方法ではあるが、製品ごとによって使用環境などの制約が多く、機材にかかるコストが最も高額となるのがデメリットだ。
自己流で洗浄するパネルへのダメージ 失敗例から学ぶ回避策
自力での掃除や、シルバー人材センターなどから専門業者ではない人に掃除を依頼する場合、専門知識がないためにパネルを傷つけてしまう事例がある。
手作業での洗浄でやりがちな失敗が、雑巾などのガラスに不向きな材質でパネルを擦ることにより、表面に傷をつけてしまうことだ。また、傷がつかないまでも、雑巾で擦ることによってガラス表面が曇ってしまい、太陽光を十分に取り込めない状態にしてしまうこともある。
また、水道水だけを使った洗浄にも注意が必要だ。水道水に含まれているカルキ成分や水垢がパネルに残ってしまい、パネルに悪影響を与えかねない。水道水を使う場合には、パネル洗浄専用洗剤を規定量混ぜて使用し、水切りですぐにパネル上の水分を取り除くのが理想的だ。
手間を減らそうと思って高圧洗浄機を利用するときにも注意が必要となる。高圧の水を直接吹きつけるような洗浄方法では、パネルに傷をつけたり、最悪の場合は表面の傷からパネル内部に水が浸入して故障したりする原因となる。
先に述べた高圧洗浄機を用いた洗浄方法は、専用のアタッチメントを使用し、高圧の水の力をブラシの回転力に変換して利用している。決して水を吹きかけている訳ではないので、誤解のないよう注意が必要だ。
ソーラーパネルの洗浄を外注するメリット「経費化・時間短縮」
ソーラーパネルの洗浄を業者に外注するメリットは、やはり自分でやる手間を省けるということだろう。規模の小さい住宅用だとしても、作業に慣れない素人にとっては大変な作業に違いない。
洗浄費用を節約するために自力を選んだはずなのに、面倒な気持ちに負けてメンテナンスを怠り、パネルに不具合が出ては本末転倒だ。それならば最初から定期的な洗浄を外注しておいた方が得策と言えるだろう。
また、専門家に外注することで、洗浄中のトラブルを減らすことができる。先述したような誤った方法で洗浄することはないため、洗浄作業によってパネルを傷める心配はない。また、高所に慣れた業者が作業にあたるため、パネル掃除中の転落事故のリスクも減らせるだろう。
外注したパネルの洗浄費用は必要経費として計上することが可能だ。そのため、売電額に対しての税金を減らすことができ、結果的に洗浄費用を割安に抑えることができる。
たとえば、容量49kWで販売価格が800万円の太陽光発電を導入した場合、洗浄などのメンテナンス費用を含めると利回りは13%ほどとなり、十分な利益を得ることができる。外注しても赤字になる心配はないのだから、節約のためにメンテナンスを怠って故障などのリスクを背負う必要はないだろう。
ソーラーパネル洗浄は定期メンテナンスに組み込もう
安定した発電量を確保するには、ソーラーパネル洗浄などの定期的なメンテナンスは必須となる。そんな太陽光発電の大切なメンテナンス作業を任せるのならば、やはり信頼できるサービスを選ぶのが何より大切だ。
太陽光発電専門のメンテナンス事業者に、定期メンテナンスを依頼するとムダのないケアができる。定期的に目視点検をする中で、パネルの汚染を見つけ次第、洗浄の提案がもらえる。ついでに、雑草など状況も見てもらうと良いだろう。
メンテナンスは、施工会社や投資物件の販売会社、独立した太陽光発電専門のメンテナンス事業者などがある。料金やサービス内容などで比較し、検討しよう。
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