不動産投資で節税する仕組み節税のつもりが裏目にでるリスクにご用心

再生可能エネルギーの一つである太陽光発電だが、中でも1MWを超える規模の「メガソーラー」は、投資対象としても高い利回りが期待されている。メガソーラー投資を検討するには、メリットやリスク、設置場所やコストの採算性など、全体像を理解することが大切だ。

メガソーラーは大規模な発電システムであるだけに、一般的な50kW未満の太陽光発電とは取り扱いが異なる。改めて確認してみよう。メガソーラーの基礎的な知識を広く紹介し、投資への理解を深めていこう。

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メガソーラーとは

メガソーラー

メガソーラーとは、発電出力が1,000kW以上の規模を持つ太陽光発電設備を指す。1,000キロは1メガに換算されることから来ているのだ。メガソーラー事業への投資には、自治体や民間企業など、異業種からの参入が増えてきている。目的はさまざまだが、以下の理由が多く見られる。

  • 膨大な太陽光モジュールから生まれる莫大な売電収入
  • 固定価格買取制度により維持される安定した収益
  • 管理の外注化で人手をかけずに新事業を起こせる
  • 環境に貢献する企業イメージのPR
  • 集客が難しい郊外の土地が余っていた

発電所の建設には広々とした用地が必要だが、参入企業が保有する遊休地や埋立地、堤防や建物の屋根などを利用して設置する事例を多く見かける。2012年7月より「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」がスタートし、太陽光発電の買取金額を1kWあたり42円に設定され採算面の不安が払しょくされたことから、メガソーラーの建設が一気に加速している。

メガソーラー投資のメリット

メガソーラー投資

メガソーラー事業への投資には多くのメリットがあり、IT企業や電機メーカー、商社やガス会社などが本格的に参入している。「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によると、高めに設定された買取価格に加えて、買取期間も20年間と長期に渡り固定されているのが特徴的だ。

本制度では、CO2を発生させない再生可能エネルギーによって発電した電力を、電力会社による買い取りが義務付けられているため、採算面に大きなメリットがある。また、買取価格が固定されていることから、売電予測が立てやすいのも魅力の一つだ。

その他にも、メガソーラー建設には、遊休地を有効に活用できることや、メンテナンスが比較的容易であることもメリットの一つ。さらに、発電規模が大きくなるほど初期費用が安くなる傾向があり、費用対効果が高くなるため投資回収期間が必然的に早くなる。

メガソーラー投資のリスク

リスク

メガソーラー発電事業にかかる投資リスクにも目を向けておくことが大切だ。建設物は屋外に建てられることから、台風や雷などの大規模な自然災害による破損リスクを生じる。外気にさらされることから、PID現象と呼ばれる経年劣化や、設備故障に対する考慮も必要だ。

また、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が見直されると、採算性が悪化するリスクを抱えなければならない。さらに、天候不順による影響や、太陽光パネルメーカーや設置業者が倒産した場合の対応にも配慮が必要である。

メガソーラー投資の採算性

メガソーラー投資の採算性

メガソーラー事業の採算性を検討するにあたっては、初期投資分をできるだけ早く回収できるように計画することが大切だ。そのためには、建設にかかる初期投資と維持管理コストを抑えることが重要である。

太陽光発電など再生可能エネルギーの普及拡大を目的に、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度」が2012年にスタートし、採算面のメリットから異業種参入が相次いでいる。近年は買取価格が下落基調になっており、2012年度の買取価格は1kWあたり40円+税だったのが、2018年には18円+税に下落している。

買取価格は20年間固定のため、導入を検討するならば早めに実行に移すことが大切だ。

10kW以上2,000kW未満の調達価格

2012年度 40円+税
2013年度 36円+税
2014年度 32円+税
2015年度 29円+税(4/1~6/30)
27円+税(7/1~)
2016年度 24円+税
2017年度 21円+税
2018年度 18円+税

2012年度から2018年度にかけて、売電価格は下落基調にあるにも関わらず、メガソーラー事業への異業種参入が留まることはない。太陽光発電システムの普及が進むことで市場の中で競争原理が働き、太陽光発電の設置費用そのものが下落したことが、理由として挙げられる。

とくにメガソーラーのような大規模な太陽光発電は、小規模の太陽光発電に比べると、1kWあたりのコストが低くなる傾向がある。設置や維持管理にかかるコストが割安になる分、規模が大きい発電所のほうが発電効率が良いのだ。

メガソーラー事業にかかるコストの種類

メガソーラーにかかるコスト

メガソーラー事業にかかる主な費用には、「導入コスト」「維持管理コスト」の2種類が存在する。

導入コストには、太陽光発電システムを設置する土地の取得費用と、発電システムを設置する費用がある。再生可能エネルギー発電システムを電力会社の送電網につなぐ(連系する)にあたって、「高圧連系契約」の契約や、電柱増設などの工事費用なども含まれる。

一方、維持管理コストには、発電稼働時に必要となる定期的な保守点検費用や、設置した土地の除草作業、設備の洗浄作業などのメンテナンス費用がある。加えて、自然災害に備えた保険加入も含まれる。

メガソーラー投資成功のカギを握る要素

メガソーラー事業が成功するためのカギとして、太陽電池の変換効率や売電価格といった要素に注目が集まるが、採算性を左右する最重要な要素は土地だ。メガソーラーは天候や立地によって発電量が決まり、太陽電池の機種や角度などは土地に合わせて決める部分もある。

つまり、設置場所の選定が最重要なのだ。

メガソーラーは地上や水上、屋根の上などに設置できるが、数ヘクタール程度の広い土地が必要になる。まとまった広い土地を調達したいところだが、電線の1つも通っていないようなエリアだと、初期費用が高く付いてしまう。収支シミュレーションを行い、利益が出るか事前に検討したいところだ。

事前調査

大規模な太陽光発電は景観などの変化を起こしやすく、自治体が定める環境アセスメントの対象になる可能性もある。環境アセスメントの対象になれば、発電開始までにかかる期間とコストが跳ね上がってしまうのだ。

発電容量が2MWを超える場合、環境アセスメントの対象になる自治体が増えるので、土地を選ぶときに注意しよう。その土地に密接した施工会社であれば、法令などに詳しい可能性が高い。

施工会社の選び方は、土地と同じくらい重要な要素と言えるだろう。

連系前に倒産されたり、施工に不備があればたまったものではないという理由もある。作業実績の豊富な業者を選定するのはもちろんのこと、引き渡し前に第三者による点検を申し込むと安心だ。初期トラブルを絶対に避けるなら、発電を開始して1年〜2年が経過した、中古物件を買うという手もある。

メガソーラーは規模が大きいぶん、トラブルによる影響が大きい。太陽光発電投資に慣れている事業者など、信頼できるパートナーと共に行うことが肝心だ。

メガソーラー投資は相見積もりor土地ごと発電所を買おう

メガソーラー投資は土地ごと発電所を買おう

メガソーラー事業は様々な要素を考慮する必要があり、太陽光発電システムを設置する業者の選定が成功のカギを握っている。多くの実績を持ちながらも倒産リスクが低く、投資成功に向けて知恵と技術を出してくれる施工業者を見つけることが大切だ。その上で、施工費用がなるべく安くなればこの上ない。

土地の目処が立っている場合は、施工業者による見積もりを一括で比較検討するとよい。投資向けの産業用太陽光発電の、無料一括見積もりが可能だ。初期費用が安い業者を選べるが、契約前に施工会社と直接話して、対応力を見定められるのが最大のメリットだ。

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土地の確保が難しい場合、土地付き太陽光発電を検討してはいかがだろうか。発電システムの設置と稼働を待つばかりの投資向け物件を、お好みの地域や予算でお選びいただける。中には、過去の高額な売電価格が適用されたレアな物件や、中古物件もあるので要注目だ。

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