ソーシャルレンディング初心者向け

ソーシャルレンディングは、あまり聞き慣れない言葉かもしれない。これは、ネット上でお金を借りたい人や企業と、お金を貸したい人や企業をマッチングする新しい投資サービスである。

初心者や忙しい人でも、手間や時間をかけずに資産を増やせる投資先としておすすめだ。預金ではほとんど利息が付かない昨今、年利換算で3~8%の分配金が期待できる点に注目したい。

今回はソーシャルレンディングとは何か、メリットや注意点、始め方などを紹介する。

新しい投資先として注目!ソーシャルレンディングの仕組み

ソーシャルレンディングとは、お金を貸したい人と借りたい人のマッチングサービスである。小口の資金を集めて融資をするので、少ない資金でも投資で資金を増やすことが可能だ。

ソーシャルレンディングの仕組みや種類、市場規模などを解説していく。

ソーシャルレンディングの仕組みと投資先

ソーシャルレンディングは、ソーシャルレンディング事業者がファンドを組み、自社のサイトで個人や企業の投資家を募る仕組みである。投資家は、サイトに掲載された情報を通して特定のファンドへ出資を申し込む。その際の最小投資額は1万円程度なので始めやすい。

ソーシャルレンディング事業者は、投資家から集めた資金で借り手に融資を行う。個人や企業は、調達した資金で不動産投資や新規事業の設備投資、海外の不動産や企業への投資などを行うのだ。

借り手は決められた期間内に元金と利息を合わせて資金を返済するので、利息分の利益が期待できる。ソーシャルレンディング事業者は、返済された資金や利息をもとに投資家へ分配金の支払いや元金の償還を行う。

ソーシャルレンディングの市場規模

日本国内におけるソーシャルレンディングの市場規模は、2017年頃から徐々に拡大し募集額が毎月100億円を超えるようになった。

2018年2月には募集額が200億円を超えたが、2018年6月頃から投資額が減少傾向にある。2019年に入ると募集金額が100億円を下回るようになった。ソーシャルレンディング事業者の不祥事や資金の不透明性が背景にあると考えられる。

虚偽表示などの問題に対しては業務改善命令が下されるので、今後はソーシャルレンディング事業者の信用や安全性が高まることが期待される。ソーシャルレンディングの信頼性が高まれば、今後も市場拡大の余地はあると考えられるだろう。

ソーシャルトレンディングのメリット

ソーシャルレンディングのメリットで特筆すべきは、利回りが平均で8%程度と高いことだ。貸出金利が高いことで、投資家が得られる利回りも定期預金や国債などよりも高い。

配当金については、毎月受け取ることができるタイプや、満期に元金と一括で返済されるタイプがあるので、投資目的によって選ぶことができる。

毎月分配型の分配日はサービスによって異なる。株式投資のように価格変動に応じた売買をする手間がないため、時間のない人に向いているだろう。特別な知識がなくても運用できるのもメリットと言える。

さらに、少額から投資できるため、手持ち資金が少ない人でも始められる点もメリットだ。長期間の運用が不安な場合は、運用期間が3カ月~1年程度に設定されているファンドもあるので短期間で運用できる。

ソーシャルレンディングの注意点

ソーシャルレンディング注意点

ソーシャルレンディングの注意点やリスクも把握しておきたい。

もし、投資先企業の業績が悪化した場合には、貸し倒れや返済遅延のリスクがある。ソーシャルレンディングは元本保証商品ではないため、元本割れのリスクがあることも認識しよう。

また、プロジェクトの完遂や融資の借り換えなどにより、投資先が予定よりも早く全額返済することもある。その場合、期待していた利回りが得られない。

投資した資金は、満期になるまで引き出すことができないことにも注意が必要だ。そのため、生活費以外の余剰資金を利用することが大切である。さらに、口座に入金するための振込手数料や、出金手数料がかかることにも注意が必要なので、忘れずに算出しておきたい。

また、ソーシャルレンディング会社の不祥事や資金の不透明性が問題になっているため、ファンドやソーシャルレンディング会社の信頼性を確認して選ぶ必要もあるだろう。

ソーシャルレンディングを始めるには?代表的なサービスも紹介

ソーシャルレンディングは、口座開設と年齢確認などの簡単な審査をクリアするだけで投資を開始できる。

ソーシャルレンディングを始めるまでの主な流れと、実績のある代表的なサービスを紹介するので参考にしてほしい。

ソーシャルレンディングの始め方

ソーシャルレンディングの始め方について、主な流れを紹介していこう。

申し込みには、選んだ事業者の口座を開設することが必要だ。各ソーシャルレンディング会社の公式サイトを開き、登録フォームから申し込む。金融商品の購入になるため、登録フォームには年収や資産状況などの項目もあるので入力しよう。

次に本人確認書類として、運転免許証やパスポートなどを提出する。法人の場合は、登記簿謄本のコピーを提出することが必要だ。

その後、ソーシャルレンディング会社は、現住所や年齢などの確認による審査を行う。審査に通ると、郵送によるハガキや封書で口座開設完了の通知が届く。開設した口座へ投資資金を入金すれば、投資を始めることができる。

代表的なソーシャルレンディングサービス

投資を始める前に、代表的なソーシャルレンディングサービスをチェックしておこう。

SBIソーシャルレンディング

SBIグループのソーシャルレンディングサービスだ。2019年には募集金額1位を達成し、信頼性の高いサービスといえる。最新の実績を自社サイトで公開している点も安心材料になるだろう。

SBIソーシャルレンディング

クラウドクレジット

海外の人や企業に投資するソーシャルレンディングサービスだ。高利回り商品が多く、償還実績も十分ある。国際的な分散投資が可能で、公益性を持ち合わせているのが特徴と言えよう。

クラウドクレジット

LCレンディング

不動産に特化したソーシャルレンディングサービスだ。不動産投資のプロが選んだ案件を投資商品として提供している。ファンドの安全性や収益性などは、LCグループの投資委員会で検討・承認しているのだ。

LCレンディング

ソーシャルレンディングの分配金にかかる税金

ソーシャルレンディングで得た分配金は、所得税の中では雑所得に分類される。

ただし、分配金からは約20%の税金が源泉徴収されていて、事業者が国に前払いしていることになるのだ。そのため、自分で確定申告を行い税金の還付を受ける、または追加で納付する必要がある。

ソーシャルレンディングの分配金以外に雑所得がある場合は、合算して申告することが必要だ。雑所得には、FXや外貨預金、仮想通貨売買などで得た利益や、アフィリエイト報酬、原稿料、講演料などがある。

ソーシャルレンディングで発生した収入からは、経費を差し引くことができる点は見逃せない。経費として認められる項目には、振込手数料や書籍代、セミナー参加費などがあるので、領収書やレシートは必ず保管しよう。

給与所得者の場合は、年間の雑所得が20万円以下なら確定申告が不要である。ただし、住民税は源泉徴収には含まれていないので、自分で申告しなければならない。

手間をかけずに資産を増やそう!

ソーシャルレンディング資産

ソーシャルレンディングは、株やFXとは異なり手間をかけずに投資ができるメリットがある。時間をかけずに安定した収益が得られることが魅力だ。少額から投資できるため、初心者でも気軽に投資できる方法だろう。

一方で、ソーシャルレンディングサービスやファンドの選定は慎重に行いたい。新しい投資方法として人気を集めているが、投資先が増えて選択に迷うこともある。

資産を増やすには、万一の貸し倒れリスクも想定し、信頼できる実績のある投資先を選ぶことが大切だろう。