資産形成を始めるなら、まずは何のために資産が必要なのか目的を明確にしておきたいものです。投資には大きく分けて長期投資と短期投資があり、どちらもメリットやリスクなどの異なる特性を持っています。

資産形成の目的やお金が欲しい時期はいつなのかを明らかにすれば、長期、短期のどちらが自分に向いているのかが分かるでしょう。さらに、それぞれの特徴や具体的な投資先を知っておけば、個々の投資プランが立てやすくなるのです。

今回は、これから資産形成を始める方に、目的に合わせた投資方法について紹介します。

資産形成とは、なぜ必要なのか？を考えましょう

資産形成とは、将来必要になる資金を準備するために収入源となる資産を持つことです。考えられる出費とは「子どもの教育費」「住宅費」「老後の生活費」です。それぞれ必要なのは額はどれほどか、目安を把握しておきましょう。

高校入学から大学卒業までにかかる教育費は、子ども1人につき平均で953万円かかるとされています。（2018年度調査）

住宅購入費は、土地付注文住宅の全国平均が4000万円台、建売住宅の全国平均は3000万円台、マンションの全国平均は4000万円台が目安になるでしょう。立地や中古など、建物の状況により差は大きくなります。（2017年度調査）

老後の生活費の目安は3000万円程度と考えられます。これは、年金などの社会保証給付による収入が月19万円程度、月々の支出が27万円程度、60才で定年を迎えた場合の老後期間を25年とした場合の試算結果です。

特に、30代・40代は教育費や住宅購入など、大きな支出が重なる年代です。できるだけ早い時期から資産形成に取り組む必要があるでしょう。

資産形成を検討するポイント

資産形成は、目的や運用スタイルの方向性をあらかじめ決めることが大切です。資産形成の目的やスタイルは、個人の生活スタイルによって変わってきます。

計画的に、効果のある資産形成ができるでしょう。

何のために資産を作るのか？ で目標額・時期がわかります

資産形成を始める目的を考えてみましょう。欲しいものが明確になればゴール設定をしやすくなります。

例を挙げてみましょう。

・子どもの教育資金 → 18年後までに700万円の資産を築く ・住宅購入の頭金 → 10年後までに500万円の資産を築く ・リタイア後の生活資金 → 20年後までに2000万円の資産を築く

自分の将来像を考えることで、めざすべき目標額や時期がわかります。目的別に設定したゴールをもとにして、資産形成のプランを立てていきましょう。

いつまでに資産を作りたいか？ で運用プランがわかります

次に決めたいのは、目的に合わせた自分なりの資産形成のスタイルです。資産を得る時期に合わせて投資方法を選択することになります。例を見ていきましょう。

5年後までに200万円を目指すなら、短期間で資産形成できるスタイルを選ばなければなりません。100万円を株式投資で運用するなどの方法です。もっと少額から始めるなら、相応のリスクを負うことになるでしょう。

20年後までに2000万円の資産形成を目指すなら、長期間でできるローリスクな運用スタイルも選べます。毎月8万6000円を積み立てる方法があるのです。この積み立ての内訳例は、円預金が5万1600円で投資信託に3万4400円とします。

このように、運用スタイルは資産形成にかけられる時間、動かせる金額などに合わせて選ぶのがポイントになるでしょう。

初心者は長期投資から始めるべき理由

リスクを抑えながら資産を増やしたい人には、長期投資がおすすめです。短期投資よりも急激な資産の変化がなく、リスクをコントロールしやすく、初心者に最適な投資方法だからです。

長期投資の代表的な投資方法や、メリットやデメリットを紹介しましょう。

長期投資の代表的な投資先

長期投資の代表的な方法として、次のような投資先が挙げられます。

投資信託

投資信託は、投資家から集めた資金で専門家が株や債権などを運用する方法です。運用の手間が少なく、毎月一定額を積み立てられます。

Jリート

Jリートは投資信託の一種で、不動産に投資して家賃収入や売買益を得る投資方法です。分配金の再投資は自分でしなければならないため、手続きする手間が必要になるでしょう。

不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートなどの不動産を購入し家賃や売却益などで利益を得る方法です。

太陽光発電投資

太陽光発電投資は、太陽光発電設備を購入し発電した電力を電力会社に売却するものです。長期にわたり安定した利益を得る投資方法と言えます。

長期投資のメリットとデメリット

株や投資信託などの金融商品に長期投資するメリットは、申込手数料や仲介手数料など初期投資にかかる1年あたりのコストを抑えられる点が挙げられます。長期にわたって保有するため頻繁に売買する手間がなく、時間がない中でも運用し続けられるメリットは大きいでしょう。

不動産や太陽光発電へ長期投資する場合は、長期間安定した収入が得られます。長期投資は、投資期間が長いほど収益が安定することがメリットです。

長期投資のデメリットは、利益を得るまでには一定の時間がかかる点でしょう。投資期間が長いため、将来的に市場の動向を見極めるのが難しい点もやむを得ません。不動産や太陽光発電へ投資した場合は、定期的にメンテナンス費用がかかるというデメリットもあります。

短期投資とは？売買を繰り返しながら利益を狙います

短期投資とは、細かいスパンで取引を繰り返しながら利益を増やしていく方法です。すぐに利益が得られる可能性もありますが、短期間で損をしてしまうリスクもあるハイリスク・ハイリターンな取引方法です。

短期投資のメリットやデメリット、代表的な投資先を紹介します。

短期投資の代表的な投資方法

短期投資の代表的な投資方法として、次に挙げる例を参考にしましょう。

株式投資

株式投資は、企業が発行した個別銘柄株を売買することで利益を得る投資方法です。企業の利益から分配される配当金や、企業のサービスとしての株主優待を株数に応じてもらうこともできます。

FX（外国為替証拠金取引）

FXは、通貨を取引する投資です。保有する金利差や、売買の差額で為替差益を狙う投資方法があります。少ない資金でも、証拠金を預けて資金を何倍にもできる「レバレッジ」をかけた取引ができます。的確な投資をすれば短期間で資産を増やすことも期待できますが、逆もありえるリスキーな投資先です。

仮想通貨投資

仮想通貨投資は、仮想通貨を売買して差益を狙う方法です。FXのように取引するスタイルもあります。価格変動が激しいため、売買のタイミングによっては短期間で大きな利益が得られる可能性があります。ただし、値動きの予測が難しく、値動きが急激なのでリスクはとても高いでしょう。

短期投資のメリット・デメリット

短期投資のメリットは、相場の変動によって取引のたびに利益を得るチャンスが生まれることでしょう。少額の資金でも、効率や売却益を考慮した運用しだいで大きく増やせる可能性があります。

短期投資のデメリットは、手間がかかることです。値動きをまめにチェックし、相場の変化に細かく対応しなければなりません。市場の変動を見逃さないように、周辺ニュースにもアンテナを立て続けなければならないでしょう。

働き盛りで多忙な人にとって、短期投資のデメリットは大きいでしょう。本業に打ち込む間や寝ている間、いつ相場が急変してもおかしくない不安が、精神に重い負担をかけてしまうのです。

不安が少ない資産形成には太陽光発電投資

ここまで、長期投資と短期投資の代表的な投資を紹介してきました。その上で、太陽光発電投資サイトであるタイナビ発電所は、ミドルリスク・ミドルリターンの太陽光発電投資を、バランスのとれた投資方法としておすすめします。

初心者にも向いている長期投資なので、安定した収益により着実に資産形成ができる点は見逃せないでしょう。多くの物件を紹介できるタイナビ発電所なら比較検討しやすいと言えます。

特に、将来に向けた資産形成を検討すべき30代、40代の方は、一度物件をチェックして自分に合うものを選んでみましょう。