太陽光投資よくあるトラブル
竹原

どうも、タイナビの竹原です。本日は太陽光業界にも精通した、現役の弁護士先生をお呼びしました。

ここで、S先生の簡単なご経歴をお伝えします。S先生は2005年に弁護士となられて、2009年には独立されて、東京都港区虎ノ門のオフィスにて企業法務を専門としてご活躍されております。

また、太陽光業界に関しましても、数多くの契約書の作成や、訴訟もご担当されているスペシャリストになります。S先生、本日はよろしくお願いします。

S先生

よろしくお願いします。

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登場人物
竹原

よろしくお願いします。

早速なんですけども、太陽光業界においては、投資初心者の方でも簡単に投資できる反面、購入後にトラブルになってるケースっていうのも、私の耳にも正直多く入ってきてるんですけども、ずばり、どういったトラブルがあるんでしょうか?

S先生

そもそも、一般的に太陽光発電投資とは太陽光発電事業を行うことを言うんですけども、厳密には、これから太陽光発電所を建設して発電事業を開始するっていうケースと、すでに運営されている太陽光発電所の運営を引き継ぐケースがございます。

今回は主に前者の場合についてお話ししますが、発生するトラブルとしては大きく2種類のトラブルが考えられます。

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太陽光発電購入後のトラブルは大きく分けてふたつ

S先生

まず1つ目ですけれども、実は権利関係や発電能力・発電実績に関する様々なリスクについて、契約の段階で投資家さんがこれを認識せず購入されたために、購入後にトラブルが発覚するケース。すなわち、トラブルが内在しているケースがあります。

例えば、太陽光発電設備を建設・維持・運営していく上で必要な土地の権利や通行の権利、これらがきちんと確保されていなかったというケースや、実は全然日当たりが良くない場所で、予想していた発電シミュレーションと実績が大きく異なる場合などがあります。

特に太陽光発電投資は、ご自身とは縁もゆかりもないような土地で、お住まいから離れた場所で太陽光発電を始められるケースも多いので、これも原因の一つかなと思います。

竹原

なるほど。

S先生

次に、太陽光発電設備を設置・連携した後に、何らかの原因でこれが崩壊・破損してしまって、購入者と業者との間でトラブルになってしまうケース。すなわち、事故などのトラブルが後発的なケースがございます。

事故などのトラブルが後発的なケース

例えば、台風などで太陽光発電設備が流されてしまったケースでは、一見、自然災害のためにやむを得ないと思われるような場合もあるんですが、実はこれは施工瑕疵が原因だったという場合もよくあるんです。

竹原

ありがとうございます。今お話しいただいたケースって、よく聞く話だと思うんですけども。

発電シミュレーションが実績と大きく乖離している場合に、現場に行って調査したら、近くに実は森があって大きな影になっていたとか、私もそういった話を聞くので、購入前に現地をですね、実際行って見てくださいという風にはこのチャンネルを通じて言ってるんですけども。

なんで太陽光ってこんなにトラブルが多いんですかね?

S先生

通常ですね、土地や建物を売却するのは国だったり、東京都では都知事さんから許認可を得た宅建業者が行って、法律でも買主に対して「重要事項説明義務」、こういう義務が義務付けられているんです。

ただ、実はこの太陽光発電所というのは、一部の例外を除いては宅地という扱いではないので、宅建業者じゃなくても販売可能なんです。そうすると、土地の権利関係などについての説明義務も法律上ないんですよ。

竹原

なるほど、先生。そうしたら、特に太陽光初心者の方っていうのは、当然知識というのもですね、最初あまりなかったりするので、こういったトラブルっていうのは、事前に何か防ぐことっていうのはできないんですか?

トラブルを事前に防ぐことはできるか?
S先生

もちろん事前の調査や分析などによって、こういったリスクを極力減らすということは可能です。ただこれは、デューデリジェンスと言って、規模の大きい事業譲渡の場合には必ず行われますね。

ただ、これは専門家にお願いする必要がある上、費用もそれなりにかかります。一般の投資家さんで購入するかどうかを検討するたびに、高額な調査費用、これをかけるっていうのはちょっと非現実的な場合も多いんですよ。

竹原

なるほどですね。そうすると、調査費用をかける余裕のない方っていうのは、トラブルのないことを祈りながら契約するしかないんでしょうか?

S先生

いや、太陽光発電所の購入前に、トラブルを極力避け、万一のトラブルに備える準備は絶対に必要です。

竹原

先生、ぜひですね、その方法を次回教えていただけますでしょうか?

S先生

わかりました。わかりやすく、契約時のポイントを次回お伝えいたします。

わかりやすく契約時のポイントを次回お伝えいたします
竹原

ありがとうございます。太陽光投資はですね、トラブル事例が、残念なことによくあるんですけども、契約前にトラブルに備える必要があるっていう風に思っております。

その点をですね、次回、S先生にご説明いただきたいと思いますので、引き続きご視聴いただければと思います。

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