小型風力失敗理由を話します!
竹原

どうも、タイナビの竹原です。菊地さん、またまた来ていただいちゃったんですけども。

菊地

はい、もう本当、離してくれないんですから。

竹原

(笑)。たくさん絡ませていただきます!

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登場人物
竹原

今日はちょっと、菊地さんにお聞きしたいことがあるんです。

めちゃめちゃでかいものから、いわゆる小型風力って言われるものまで、いっとき色んなニュースとか、投資の案件として出てたと思うんですけども、秋田の方に風力発電見に行ったことがあって。

それって本当にめちゃめちゃでかいやつから始まって、小型のあれ、20kWぐらいですかね?

菊地

ええ、ええ。

山口

そういったものを見に行ったんですけども、今どうかって言うと、あんまり風力発電って聞かない状態になってるのかなと思ってて。っていうことは、あんまり広まってないと思うんですよ。菊地さんのご見解で、なんでそこまであんまり広まってないのか、教えてください。

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風力発電が普及しない理由を太陽光発電と比較しながら教えます

菊地

ちょっと持論入っちゃいますけど、まずですね、太陽光のブームに乗っかって小型風力という形で売電単価も高い、当時50円ぐらいでしたよね、確か。

竹原

そうですよね。いっとき、太陽光よりも売電単価が高くなってましたよね?

菊地

はい。国もやっぱり風力には力入れてたのかなと思うぐらいの単価でしたね。

そういう買取単価があったので、色んな太陽光発電の関わる企業さんが、小型風力もという形でどんどん参入していったんですけども、まず1つですね、失敗の原因だったのが、制度設計がなかなか、当初決まりきってなかったのかな、と。

売電単価は決まっていたものの。例えば太陽光との大きな違いが、太陽光は動かないんですね。ただ、風力は動くんですよ。動くということは音が出る。

そうすると周りのですね、住人からクレームが出てくると。自治体の方にそういう声が上がってくるわけで、そうすると「そこの住人の許可なしでは付けてはいけないですよ」というのが後からついてきたりとか。

騒音の為許可が必要に
菊地

あとは、最近は抑制ですね。小型風力は直流で電気を作るんですが、売るためには交流に直さなきゃならないので、パワーコンデショナーっていうものが必要でした。

今は、発電しすぎると抑制っていう形で、発電を抑えられる機能を持ってなければ、太陽光発電にも付けられない形になってます。

当時ですね、小型風力はそういう機能のついたパワーコンデショナーが、まず少ない、無いと言ってもいいのかな。

竹原

そうだったんですね!

菊地

そう。なので、監視システム側の方で制御をかけてたっていうところがあるんですね。それに追いついた風力メーカーがなかなか少なくて、その期間どうなるかというと、止めなさい、と。

色んな小型風力さんのメーカーで導入した小型風力で、止められてるケースが結構多かったんじゃないかなと思ってます。

竹原

それって、その小型風力で投資家さんは投資をやってるわけですから、それで止められてる分で、当然損をしてるわけですもんね。

菊地

そうなんですよ、はい。

竹原

なるほど、なるほど。

菊地

あともう1つはですね、日本に入ってきた小型風力っていうのが、ヨーロッパのものが結構多いんですけど、ヨーロッパはある程度一定方向に吹く風が多いんですね。

日本の風っていうのが、平均風速が高くても、色んな方向から風が吹いてしまう。そうすると、何が起こるかというと、風力のプロペラがですね、風の方に向きますが、風が変わるとまた動くんですね。動いたら一回止まってまた回るっていう作業を行うんですよ。

竹原

ロスが出ちゃうんですね。

菊地

ロスが出ちゃうんです。

風向きがバラバラな日本は発電効率が悪い
竹原

なるほど。

菊地

なので、風が強くても一定方向に吹かないために、発電量が思ったように上がらない、出てこないっていうのが、現状です。もう1つはですね、シミュレーションですね。シミュレーションの精度がやっぱり低いっていうのがあったと思います。

竹原

それってやっぱり、太陽光みたいにそこまで普及していないから、精度っていうところでも、あんまり高い物じゃなかったっていうのもあるんです?

菊地

そうですね。発電予測もそうですし、あとは、かかる開発コスト。やはり太陽光で土地がどんどんどんどん高騰していったのがありますので、土地の持ち主の方々も、やっぱり「土地が高く売れるんじゃないかな」っていう(笑)。

竹原

確かにそうですよね(笑)。

菊地

ただ、思った以上に、発電をする場合の土地にかけるコストが非常に高くなってるといった部分もあってですね、やはり小型風力の機器の高さ以上に建設するための費用も結構かかったという部分があったんじゃないかなと、私的には思ってますね。

竹原

なるほど。あと、そもそも風力の場合って、風が吹くところに設置するっていう、結構場所が限定されてるじゃないですか。

そうすると、なおさら太陽光の土地と比べて、場所が決まってるっていうことは、当然その土地の地主さんっていうのは、やっぱり高騰してくっていうのもありますよね(笑)?

菊地

色んな開発企業さんから声がかかるわけですよ(笑)。「今こんぐらいで買えますよ!」と。

竹原

売ってくれ、売ってくれって。そうですよね(笑)。

菊地

色んな声かけられますから、これは「しめしめ」と。「高く売れるんじゃないか」というところがやっぱり多かったのかなというところですね、はい。

高く売れるのではないかと考える
竹原

菊地さんありがとうございます。

菊地

はい。

竹原

本日は、日本では風力発電があまり普及していないんじゃないかっていうところについて、菊地さんのご見解をお聞きさせていただいたんですけども。

ただ一方で、最近、洋上風力については、大手の企業さんがですね、日本海かな?でやるっていう、そういうプロジェクトもあるみたいなんで、またちょっとそちらの方も注視していけたらなという風に思ってます。

本日の動画は以上とさせていただきます。ご視聴並びにチャンネル登録よろしくお願いいたします。

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