太陽光投資失敗?赤字続きの理由とは
竹原

どうも、タイナビの竹原です。本日もですね、前回に続きまして三田先生にお越しいただきました。三田さんお願いします。

三田

よろしくお願いします。

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登場人物
竹原

三田さん、前回の1本目の動画の終盤でですね、お金のプロである三田さんも、ちょっと太陽光投資で失敗したっていうような話をさせていただいたんですけども。

今日はですね、その辺について包み隠さず、全部暴露していただければと思いますんで、お願いします。

三田

承知いたしました。

↓↓動画本編はこちら!

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実際の太陽光投資のCF公開!視野を広くするのが成功のポイント

三田

僕も、お金に詳しいというか、税金に詳しい人間ですので、当然、投資に失敗することもあれば、前回、仮想通貨みたいなこと言ったんですけど、激しくやられましたので。

今日はですね、その辺も踏まえて、前回の動画で言った通り太陽光にいって僕が実際に買ったもの、この1年間の数字を持ってきましたので、こちらのスライドをご覧ください。

リアルな収支金額表
三田

じゃあ、こちらのスライドなんですけども、これは僕が本当に買ったですね、リアルなものです。ちょうど区切りがいいところまで、2020年の5月から2021年の4月のデータを持ってきました。

一応前提というか、これは本当なんですけども、僕が買ったのが、購入金額が2,050万円。土地は借りるパターンなので土地代は入ってません。全部設備ですね。僕は幸いにもFIT単価は高めで買えていて、税込み39.6円ですね。もう見ることはないのかなと思いますが。

竹原

もう本当じゃあこれ、36円とかの物件ですよね?

三田

そうです、そうです。もう多分市場には出回ってないのかなと思いますが、これ故の苦しいこともあったので喋っていければな、と。借入額は同額にしてます。

僕はですね、個人事業を営んでいるので、税理士法人じゃなくて税理士事務所、個人としてやってるので、ちょっと利率は高めに出てるかなという感じですね。

一応月別に並べてるんですけども、一番右側の「合計」っていうところを見ていただいて、売電収入は年間209万円ぐらいですね。

で、メンテナンス、除草してくれたりとか監視してくれたりとか、これ1年間、年払いなので、ちょうど4月に支払いがあって、14万ぐらいですね。で、土地が借りてるので15万とか。あと償却資産税、ローン返済ですね、これはキャッシュベースで全部織り込みました。

そうすると、税引前のキャッシュがですね、トータルで93,000円マイナスなんですよね。

竹原

これ三田さん、僕もですね、この表見たときに、真っ先に合計の赤い数字ばっかりが並んでてそこに目が行っちゃったんですよ。

三田

ただですね、ちょっとこの後お見せするんですけども、太陽光は1年だけで見るべきじゃないですね。もっと言うと、これ、毎月毎月、オーナーとしてキャッシュを追っかけていくときには、特に冬ですね、冬。

冬は税引前のキャッシュフローが、10月のキャッシュの動き辺りから、赤字が5か月連続してるんですよ。

基本的に太陽光はほとんど売電収入と、出ていくキャッシュフローはローン返済なので、この差し引きでプラスだったら良しとするって感じだと思うんですけど、5か月は長いですからね。

竹原

これ、焦らなかったです?

三田

いや、焦りましたよ(笑)。

竹原

そうですよね(笑)。

三田

ただ、最初に僕が見込んでいたことっていうのは、この1年間で見る話ではなくて、FITって1番いいなと思ったのは、20年売り上げが固まることなんですよね。

FITの魅力は20年売り上げが固まること
三田

FITについてご存じない方は他の動画を見てほしいんですけども、20年間、僕の場合1kWh39.6円で国が買い取ってくれる。だから、20年で考えるべきだと思うんですよね。月ごとは赤字になることも、多分あると思うんですよ、冬とか。

あと、この年が梅雨が長かったんですよ。6月辺りの梅雨が長くて、4・5・6・7月辺りって大体売電収入がボーっと上がってくるんですけども、7月のキャッシュイン、一番上の売電収入ですね、そこだけポコッと凹んでて。

竹原

確かに、確かに。ここだけ凹んでますよね。

三田

なので、当然、ローン返済っていうのは、決まった利率、決まった金額で、元利均等で払っていくので、売電がどうであろうが減っていくんですけども。

売電収入は39.6円の単価だと、発電量が落ちた瞬間にガクンと下がっちゃって、その影響かなと思いますよね。だから最近のFIT単価だと、振れ幅はそんな大きくないんじゃないかな?

逆に結構FIT、下がってって、「昔は良かったのにな」とかいう人いると思うんですけど。

大体利回りだとそんなに変わってない印象、10%、9%~10%ぐらいを推移してると思うので、僕としては「39.6円で買えた」って、当時は嬉しかったんですけど、今は「どうでもいいんじゃないかな」って、ちょっと思ってます(笑)。

竹原

(笑)。

三田

利回りの方が大事だなっていうとこですね。竹原さんは短絡的に1年間だけ見たので。

竹原

(笑)。

三田

ちなみに僕は1年間もプラスにしてます。それはですね、今見ていただいてる一番右側のですね、右下のところの赤く囲われてる部分あると思うんですけども。

税制を使った仕組み
竹原

ありますね。

三田

これはですね、ぜひ以前の動画見てほしいんですが、税制を使った仕組みですね。

竹原

これは、いわゆる消費税還付ってやつですか?

三田

その通りです。消費税還付と、あと、覚えてますかね、先端設備等導入計画っていうやつなんですけども。

竹原

覚えております。

三田

ぜひ、忘れた方は以前の動画を見て、忘れた方というか、初めて聞くよという方はですね、見てほしいなと思うんですけども。一番右側の赤く囲われてる「消費税還付」と、あと「償却資産税」

まぁ、先端設備等導入計画って、ちょっとバーッと言っちゃいましたけど、税金的には償却資産税なので、この2つ、ちょっとしっかりとした仕組み、これを使えばですね、かなりプラスが上回ってますよね。

最終的には180万ぐらいプラスで出ましたので、全く問題なかったなっていうところですね。

竹原

僕、単年で見て、この赤いところばっか目が行っちゃったっていうのは、本当にちょっと短絡的な思考だなと、ちょっと今反省してます(笑)。

三田

反省してください(笑)。

結局僕は、もちろんですけど、1年間では全く考えてなくて、こちらのシミュレーションですね、これは僕が実際に買った業者の方から頂いたものを、ちょっと消費税の影響とか加工してお見せしている、これは本当に貰ったものそのままですね。これシミュレーションです。

これから先のシミュレーション
三田

さっきお見せしたのが、実績値ですね。例えば、一番左側の1年目とか見ると、15万の赤字とか、次も12万の赤字とか、ずっと赤字じゃないですか。

それはいいんですよ。もちろん、プラスに越したことはないんですけども、20年間FIXの中で、ローン返済を何年するかによっても当然キャッシュは変わりますし、僕は20年トータルで見てるんですね。

まぁ、細かい数字は抜きにして、ちなみに1年目の売電収入はほぼシミュレーション通りでしたね。

素晴らしい業者に当たったなと思いますが、1年目の売電収入、204万円ぐらい。ぜひ先ほどの実績値見ていただくと、ちょい上振れ、梅雨とか長かったんですけど、多分保守的に見積もってくれてたんでしょうね。

竹原

実績値で言うと、4~5万ぐらい、実際、実績出てるっていうことですよね。

三田

素晴らしいですよね。シミュレーションとしては。

竹原

いいサプライズですね。

三田

なので、あとの費用がほぼほぼFIXだと思うんですよ。FIXだと思うっていうかFIXですよね。メンテナンスとか、多少は「パワコン壊れました」とか、保険で賄えない部分が出たりもする可能性、20年ですので、あるとは思うんですけども。

それを見込んでも、シミュレーション上の一番最後、右下のとこですね。これ20年間の累計です。870万ぐらいのプラスになる見込みなんですよ、キャッシュベースで。

870万円プラスの見込み
三田

税金とかはまだ、所得税とかは当然考慮してないんですけども、僕の場合はローンが15年間なので、15年経過後のキャッシュがすごく分厚くなるんですね、最後の5年間見ると。

竹原

だから本当、15年で全部返済しちゃって、あとプラス5年間っていうのは、ボーナスタイムみたいな形ですよね。

三田

そうです、そうです。なので、下から2つ目の行を見てほしいんですけど、さっきやった償却資産税と消費税還付で、1年目はどでかくプラスなんですよ。180万とか。

で、その後マイナスを掘っていくんですけど、それを1年目のキャッシュで補填してって、15年間はトントンなイメージですね。でも実際に手出しが無ければいいなと思っていて。

16~20年目ですね。最後の5年間で800万ぐらいは積み上げる。その間パワコンの故障だとか、何かしらの保険で賄えないものが起きたとしても、800万積み上がってれば、まぁまぁ、ほぼほぼ大丈夫でしょう。

竹原

大丈夫ですよね。

三田

っていうところまで考慮してやりました。

竹原

そうするとあれですよね。初年度から、税制優遇とかそういったものを使わないと赤字になっちゃうっていうのは当然承知の上で、残りの5年間でプラスを作る、と。そういうことも理解された上でやってたから、全然全く問題なかったってことですよね。

三田

全く問題ないです。

竹原

ありがとうございます。ただちょっと僕思うのが、おっしゃるように太陽光って20年間の投資じゃないですか。ただ単年単年で、あまり見ちゃいけないっていうのは当然わかってるんですけども。

ただ、とは言え、初年度はあれですけども、ちょっと赤字が続くっていうのって、なんとなく気持ち的にあまり落ち着かないというか、そういう性格なんですよ、僕は。そんな人って、なんか対処法ってあったりします?

三田

まず一番大事なのは、「視野は広く」ですね。

竹原

そうですよね(笑)。

三田

何のために投資してるのか。この太陽光の投資で自分の消費欲を満たすとかいう人は危ないんですよね。

毎年黒字にしたい人は、方策としては、僕は実際の数値を持ってきたので、15年っていうローン返済期間で組んだんですけど、税理士として、他のお客さんで何人か太陽光の投資されてる方を見てるんですけど、あまり毎年のキャッシュを赤字にしたくない方は、ローンの返済期間を延ばしてますね。

ローンの返済期間をのばす
三田

見てる限りだと、17年とか20年とかの方いらっしゃるので。ちょっと僕はそんなローンに詳しいわけじゃないので、絶対延ばせるかっていうのは分かんないですけども、当然返済期間を延ばせば、日々の負担は軽くなる。それで毎年のキャッシュを黒字になんとかしようって人はいますね。

あとは、利率に関しても、大体最初は信販会社を使って、2%~2.5%の方が多い気がするんですけども、自分で金融機関を開拓されて、1%台に持ってって、その分キャッシュアウトが減るっていう形で努力されてる方もいます。

竹原

なるほど、なるほど。そうすると、今おっしゃった、ローンの返済期間を延ばすっていうことと、金融機関の変えるやつですよね。借り換えみたいな。

三田

借り換えですね。

竹原

借り換えですよね。そうやってって、毎年の赤字を黒字に変えられる可能性があり得るってことですかね。

三田

そうです。ただ、やっぱり一番大事なのは、20年トータルで、最初の、あまりキャッシュが積み上がらない部分でお金を使っちゃわないことですね。入ってきたものをパーンと使っちゃわないことかなと思いますね。

竹原

ありがとうございます。今回、三田さんが失敗したんじゃないかみたいな感じで、僕言っちゃったんですけども、それは大きな過ちで、僕が失敗してしまう人のマインドだったって、そういうことですかね。

三田

そうですね(笑)。

竹原

あくまでも、単年で見ずに、20年間でちゃんと投資として見ましょうと、そういったことが重要ということですよね。三田さん、ありがとうございます。

これちょっと僕が思ったのが、三田さんの場合は残り5年でプラスになるっていう話ですけども、1年目から15年目に関しては毎年赤字を掘っちゃうわけじゃないですか。

結局それ、赤字掘っても大丈夫なのって、消費税還付とか先端設備等導入計画、これらの税制優遇をちゃんと受けるかどうかで、また話が大分変わってきちゃうと思うので。

税制優遇を受けるかどうかで大きく異なる
竹原

次回の動画で、その辺りですね、まぁ、知ってる方もいらっしゃるかもしれないんですけども、ちょっと改めてお話しいただければと思いますんで、どうぞよろしくお願いします。

三田

よろしくお願いします。

竹原

お願いします。本日の動画は以上とさせていただきます。ご視聴並びにチャンネル登録よろしくお願いいたします。

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