小型風力発電機メーカー「エネラ」を徹底解説!の説明画像その1

風のエネルギーを電気エネルギーに変換する風力発電は、変換効率の良さや設置が簡単で工期が短いのが特徴です。発電コストが比較的低いことから、近年導入件数が増えている注目の再生可能エネルギーです。

今回は、スペインに本社を置き、その確実な技術力と信頼性でグローバルな事業を展開している小型風力発電気メーカー・エネラについて詳しく解説します。

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グローバルな再生エネルギー事業を展開するエネラ

エネラ(ennera)は2007年に設立されたスペインのメーカーで、全世界で7,000人以上の従業員を抱え、年商およそ20億ドルと言われる鉄道メーカー・CAF社のエネルギー部門の子会社にあたります。

創立してまだ若い会社ですが、エネラの起源は今から100年以上前、後のCAFとなる鉄道部品製造所への電力提供を目的に作られた水力発電所にあります。いわば再生エネルギー事業の先駆けのような存在なのです。
スペイン国内で太陽光発電事業を幅広く行なったのち、現在は日本、アルゼンチン、ヨルダンなどで再生エネルギー事業を展開しています。また、アフリカや中米にも活動の場を広げており、さらなるグローバル化を目指しています。

エネラが開発した出力3.2kWの風力発電機「WINDERA S」は、国際電気標準会議の企画「IEC-61400−2」に従って設計されています。優れた効率性と耐久性で高い安全性を誇り、イギリスのMCSと日本のClass NKという業界最強水準の認定を獲得しています。

三大陸で事業展開をしているエネラの設置実績

エネラはこれまでに欧州・米州・アジアの三大陸で再生エネルギー事業を展開し、以下の設置実績を誇っています。

日本
秋田県男鹿中(2015年)小型風力発電/出力37.2kW
青森県有畑(2015年)小型風力発電/出力12.4kW
大分県大添(2015年)小型風力発電/出力6.2kW
宮城県石巻(2015年)小型風力発電/出力6.2kW
島根県五十猛(2015年)小型風力発電/出力3.2kW
スペイン
マチチャコ灯台(2015年)小型風力発電/出力3.2kW
ベアサイン(2014年)小型風力発電/出力9.6kW
イバーラ(2014年)小型風力発電/出力8kW
イディアアサバル(2014年)小型風力発電/出力3.2kW
セストア(2013年)小型風力発電/出力3.2kW
ソリア(2011年)小型風力発電/出力3.2kW
ドイツ
カイザー・ヴェルヘルム・コーホ(2011年)小型風力発電/出力3.2kW
ヨルダン
アンマン(2013年)小型風力発電/出力3.2kW

風力発電機WINDERA Sの特徴

エネラの風力発電機「WINDERA S」の概要や特徴・メリットなどを挙げていきます。

WINDERA Sの概要
構成3枚翼・水平軸・アップウィンド方式パッシブヨー・固定ピッチ
定格電力※13.2kW
直径4.36m
ナセル重量160kg
年間エネルギー量※26.231kWh
IECタービンクラス※3クラスⅢ
カットイン風速3m/s
カットアウト風速25m/s
ノイズ45dB
公称回転数225rpm
作動温度範囲-20 / 45ºC
アクティブ機械式ブレーキ280rpm
耐用年数20年
認定MCS向けにGL試験済・TUV認証番号:TUV0014
ClassNK認証番号:TC-0011
発電機種類直接駆動永久磁石型同期
翼種類ファイバーグラス・炭素繊維・エボキシ樹脂
タワー構成12mの独立環状ポール(支柱なし)
WINDERA Sの変換器
公称効率95%
接続単相
保護の程度IP54・外ケース(景観に配慮したもの)・UV保護
適応型最適ポイントの
トラッキング
生産の最適化と負荷抑制ための回転速度調整
WINDERA Sの安全システム
機械制御ブレーキシステム(過度な風速に対処)
機械的安全性シャットダウン保護システム(障害対応)
電気的安全性冗長遠心ブレーキ(スピード超過制御)
WINDERA Sの監視・保守
管理センターモバイルネットワーク通信ベースの遠隔制御
グリーンモニターエンドユーザー向けのWebアプリケーション
(エネルギー・発電統計データ・機械の状態など提供)
予防装置受診データ・アラーム解析に従った保守ニーズの特定

※1.11m/sで測定(MCSに準拠)
※2.平均年間風速5m/s(MCSに準拠)
※3.IEC-61400−2の企画条件に準拠

強くない風力条件でも大きな電力を生み出せる効率性

年間を通して平均8m/s以下という風力条件の下であっても、風の運動エネルギーを大きな電力に変換できる非常に効率的な風力タービンです。

その高い効率性で、GL(風力・電力送配電分野のエキスパートでもある世界的なサービス・プロバイダー)により認定された出力係数0.41を達成しています。

出力曲線

小型風力発電機メーカー「エネラ」を徹底解説!の説明画像その2

GLによって認定された出力係数:0.41(青の実線)

年間生産量曲線

小型風力発電機メーカー「エネラ」を徹底解説!の説明画像その3

エネルギー出力:6.231kWh/※年5m/s

高度な安全・管理システムによる高い信頼性

WINDERA Sには、どんな環境でも機械を確実に停止する3段階の安全装置のほか、最先端の監視システムや自動診断システムなどによる最高の安全性と信頼性があります。
この他にも、エネラのWINDERA Sには

  • ノイズ45Dbと騒音が少ない
  • 運設置面積の少ない場所や屋根の上にも設置が可能
  • 耐用年数20年
  • 設置が簡単で保守作業が少ない

など、さまざまなメリットがあります。
固定価格買取制度は最大20年なので、耐用年数20年のWINDERA Sは日本の風力発電投資に適した小型風力発電機といえますね。

エネラWINDERA Sの販売価格と想定発電量・想定売電収入

エネラのWINDERA Sの平均販売価格は設置工事費用込みで1基約3,000,000〜3,200,000円です。

しかし、これはあくまで一例であり本体価格や設置費用は販売店や取り扱い企業によって異なり、この他にかかる土地代も設置する土地によって差が出てきます。
詳しくは複数の販売店や業者から見積もりを取り、じっくり比較・検討しましょう。

エネラの平成26年度GLサマリーレポートを参考に、風速ごとの年間想定発電量と年間想定売電収入を算出※しました。

平均風速年間想定発電量年間想定売電収入
5m/s6,179/kWh339,845円
6m/s8,816/kWh484,880円
7m/s10,708/kWh588,940円
8m/s11,726/kWh644,930円

※買取価格1kWh/55円で計算

エネラWINDERA Sの販売価格と想定発電量・想定売電収入

本社

  • 所在地:Erreka C/Uzturre 1 Oficina 209 20400 Ibarra Gipuzkoa, España
  • 電話番号:943-028-676
  • メールアドレス:info@ennera.com

日本支社

  • ENNERA KAIHATSU株式会社(エネラ開発株式会社)
  • 所在地:〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-7-1有楽町イトシア12F

高額のFIT単価! 風力発電は今注目の投資方法

絶えることのない自然のエネルギーを電力に変える風力発電は、エネルギー自給率を引き上げる再生可能エネルギーの象徴ともいわれ、日本でも年々導入件数が増加しています。

また、太陽光発電の固定買取価格がこの数年で下がっているのに比べ、小型風力は55円で高止まりしている状態です。

このような視点からも、エネラを始めとした小型風力発電は再生可能エネルギー投資の中でも注目の投資方法のひとつといえるでしょう。

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