太陽光発電事業を始めるには、既にある土地に発電設備を設置するという方法があります。それに加えて、既に太陽光発電設備が設置・売電されている中古物件を購入するという方法もあります。

中古太陽光発電はメリットも多い反面、デメリットもあります。その両者を良く把握して投資しましょう。

投資用太陽光発電「中古物件」のメリット

太陽光発電の中古物件と言うと、「中古」という言葉だけで何か訳ありのようなイメージを持つかもしれません。しかし基本的に、それなりのまっとうな理由を持って転売されており、価値もある物件が売りに出されています。代表的なのは、節税目的で購入した法人が、用済みの太陽光発電を売却処分するケースです。

既に設備が設置された物件なので、一から太陽光発電設備に投資するよりも安い価格で投資が可能です。当然、残りの売電年数により価格は安くなるでしょう。新規物件だと、どうしても初期投資費用が高くなってしまいますので、出来るだけ費用を抑えたい方には適しています。

その他にも、以下のような3つのメリットがあります。

  • 発電実績を見られて収益予想がしやすい
  • 高い価格で売電できる
  • すぐに始めることができる

それぞれどのようなメリットなのか、詳しく解説していきます。

太陽光発電稼働中の方も注意!改正FIT法は「みなし認定」にも適応

太陽光発電を始めたいけど、本当に収益が出るか不安…初期費用は回収できるの?と不安な方。そんな時には中古太陽光発電所が大いに役立ちます。

既に太陽光発電として稼働している中古物件なので、過去の稼働実績を見ることが出来るからです。この実績を踏まえて検討すれば、物件の費用とあわせ、初期費用を回収できるか確認することも可能です。

ただ、太陽光発電自体は比較的安定した投資物件なので中古市場でも大きな価値変動は少ないでしょう。小型風力発電のように売電しないと実際の売電量がわからない場合は大きな価値変動が予想されます。例えば、3000万で設置した小型風力物件が3年後に同じ価格で売れる事も大いにあるでしょう。

中古太陽光発電所は過去の実績を見ることが出来るので、今後の収益予想も立てやすいです。投資費用などと照らしあわせ、どのくらいの期間で投資額を回収できるのかも予想が立てられます。

過去の売電実績が明らかになると、「予想以上に利回りの良さそうな物件だ」「日陰が問題になると思っていた土地だけど実績を見るとあまり関係なかった」など、新しい発見もあります。

一見人気が無さそうな物件が、実は掘り出し物件であることも。検討を見送っていたような地域や土地も、もしかしたら候補になるかもしれません。

太陽光発電稼働中の方も注意!改正FIT法は「みなし認定」にも適応

中古物件であれば、過去に設定された高い売電価格によって売電できる可能性もあります。

太陽光発電は「固定価格買取制度」によって国が売電価格を決定しています。毎年価格が見直され、年々価格は下がっています。太陽光発電設備は、設置・稼働させた年の売電価格が適用され、その後20年間(家庭用は10年間)その価格で電力が買取りされます。

たとえば2010年に稼働した太陽光発電であれば、買取り価格は48円となり、2016年の33円より15円も高い額で電気を売る事が出来ます。

中古物件ならすぐに太陽光発電を始められる

太陽光発電設備を一から設置する場合は、設置工事や連系工事など、数々のタスクをこなさなければなりません。そのため、どうしても稼働するまでには時間がかかります。工事期間中は、事故無く無事完成するか、オーナーとしては心配なところでしょう。

もしも銀行から資金を調達して設備投資する場合、太陽光発電設備を設置している期間中も金利が発生します。しかし、既に太陽光発電設備が設置されている中古物件を購入して稼働すれば、それほど日にちも必要とせず、すぐに再稼働し発電することが可能です。

なるべく早く太陽光発電を始めたい方、設置工事に掛かる費用を抑えたい方にはピッタリな方法です。

中古物件で太陽光発電を行うデメリット

中古物件にはたくさんのメリットがある一方、設備の劣化や買い取り期間の短さといったデメリットもあります。

中古太陽光物件はメンテナンスが鍵!発電設備のパネル劣化も・・

中古物件の太陽光発電設備は、質にばらつきがあることも少なくありません。パネルを取り付ける架台が金属管であったり、強度が弱かったり。素材や施工品質にばらつきがありますので、現地に行って自分の目で設備の様子を確認した方が良いでしょう。利害関係のない第三者に、施工状態のセカンドオピニオンとしてスポット点検を依頼することも可能です。

引き渡し前の単発点検に対応!太陽光メンテナンスサービス「はつでん管理人」スポット点検料金

もちろん設置から年数は経っているので、劣化や汚れもあります。場所によっては、漏水によって劣化している、一部の設備が故障している場合もあるため、こちらも現地で確認すべきです。もしも著しい劣化や故障を発見したなら、補修や修理も検討すべきです。また太陽光パネルが酷く汚れているような場合は発電効率にもかかわりますので、洗浄もすべきでしょう。

つまり、中古物件を購入する際は過去の発電量・売電金額の他にメンテナンス履歴・部材の交換履歴などのメンテナンスされていた実績が売買金額に直接影響します。点検結果報告書がない発電所は、簡易的な点検しか行われていない可能性があります。トラブルを避けるなら、購入を控えたほうが良いでしょう。

さらに中古太陽光発電所は、「特別償却」などの対象にはなりません。もしも節税対策として購入を考えるなら中古物件は適していません。太陽光発電設備を廃棄するには、それなりのお金がかかります。中古物件を長く使うなら、こういった点も考えないといけません。

中古物件は固定価格の買取り期間が短い

固定価格買取制度では、太陽光発電の買取期間は発電能力が10kW未満は10年、10kW以上は20年、と決められています。ここで1つ注意しないといけない点は、中古物件の太陽光発電は「買取期間が20年以下に減っている」ということです。

中古物件は、設置してから現在までの年数分、固定価格買取制度を利用しています。新たなオーナーに適用される買取期間は、その期間を除いた年数となるのです。

たとえば10kW以上の発電設備で、すでに3年前に設置、稼働している太陽光発電の中古物件を買ったとします。その場合は、固定買取期間は、20年から3年引き17年間となります。買取価格は3年前に決定された価格が継続され、消化された買取期間も引き継がれます。

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