太陽光発電の仮想通貨「ソーラーコイン」とは

太陽光発電投資とは、売電収入と仮想通貨を得るものとなる可能性が出てきた。仮想通貨の一つ「ソーラーコイン」は、手持ちの太陽光発電があれば追加の設備投資をせずに貯められるのだ。

注目度が徐々に上がっているソーラーコインの価値が今後上がる可能性があるなら、ぜひ集めておきたいところではないだろうか。この記事では、ソーラーコインの入手方法や相場を紹介する。

ソーラーコインとは何か?

ソーラーコインは、地球環境の保護と太陽光発電の普及を目的として開発された仮想通貨である。発電量に応じた仮想通貨を配ることで、太陽光発電に新しいインセンティブを付与したのだ。

プロジェクトを主導するソーラーコイン財団は海外の団体だが、日本からは各種手続きの代行を行う「日本ソーラーコイン協会」を介して簡単に参加できる。

ソーラーコインは62か国で配給が始まっており、2018年1月時点で総発行枚数は世界で98.7億枚、流通枚数は3,645,101枚であった。

ソーラーコイン財団のサイト上で世界各国への付与状況が公開されているが、インド(1,628,576.7 SLR)・アメリカ(522,351 SLR)などで多く付与されたようだ。(2018年9月時点)

ソーラーコイン財団のサイト上で世界各国への付与状況が公開されているが、インド(1,628,576.7 SLR)・アメリカ(522,351 SLR)などで多く付与されたようだ。(2018年9月時点)

ソーラーコインの注目度は?

ソーラーコインは2018年になって注目度が急上昇した。きっかけは1月、サウジアラビアの電力会社「ACWAパワー社」がソーラーコインの採用を発表したことである。ソーラーコインのシステムに大規模な電力会社が参加したことはこれが初めてのことであり、注目を集めるとともに、将来的な価値への期待により価格が上昇した。

ACWAパワー社は運用するメガソーラーによってすでにコインを得ており、今後も価格の上昇が期待される。

つまり、太陽光発電システムを保有していれば、誰でもソーラーコインの受給資格を持つということである。

ソーラーコインを入手する2つの方法

ソーラーコインの入手方法は、主に「太陽光発電でマイニングする」「仮想通貨取引所で購入する」の2つだ。ただし、ソーラーコインにおけるマイニングは、ビットコインなどをマイニングするときとは様相が異なる。

それぞれの入手方法について解説しよう。

太陽光発電でマイニングする

通常、仮想通貨のマイニングとは、演算処理によるコインの獲得だ。仮想通貨の取引をコンピュータで記録し、更新作業が最も早かったものに報酬のコインが支払われる。取引履歴は暗号化されるので、演算能力が高い高性能コンピュータを用いた世界規模のスピード勝負になる。

ユーザー目線におけるソーラーコインのマイニングは、太陽光発電の保有のみで行える。これは、住宅用太陽光発電でも、投資や事業に用いる産業用太陽光発電でも良い。仮想通貨を計算するための特別な装置や、ソーラーコイン協会への入会(無料)以外の特別な手続きは必要ない。

太陽光発電システムを所有し、所定の手続きを終えれば、定期的にソーラーコインが配給されるのだ。配給期間は、登録から2049年12月までと長期間にわたる。

配給量は、太陽光発電システムの発電量によって変化する。1SLR(ソーラーコイン)を受け取るには、1MWh(1,000kWh)の発電が必要である。一般的な住居用の太陽光発電システム設置容量である4kWなら、6か月あたり2.00SLRを受け取れる計算となる。 ※ 発電量は一定ではないので、シミュレーションで確認しよう

ソーラーコインの配給はソーラーコイン機構により行われる。日本では日本ソーラーコイン協会が一括して機構への登録代行を行っている。そのため、システムの所有者は日本ソーラーコイン協会に入会し、ソーラーコイン受給登録申請をすることでコインの配給を受けられるようになる。

ソーラーコインの配給は6か月ごとに、6か月分の発電量に応じて行われる。初回の受け取りのみ、10日までに申請すれば翌々々月の20日に受け取ることができる。2回目は初回受け取りから6か月後の配給となる。

仮想通貨取引所で購入する

ソーラーコインを取引所から購入するためには、デジタル通貨取引所でビットコインなどの他の通貨から両替する必要がある。また、現在のところソーラーコインを購入できる取引所は国内になく、ビットトレックスといった海外の取引所を利用することで入手できる。

具体的なステップは以下の通りだ。

  1. 国内の取引所などに登録しソーラーコインと両替可能な仮想通貨を購入
  2. ビットトレックスなどの海外の取引所に登録して仮想通貨を送金する
  3. 送金した仮想通貨でソーラーコインを購入する

ソーラーコインを購入できる取引所は複数あるが、取引所によって価格は大きく異なる。購入する際には、複数の取引所の価格を比較するようにしたい。

ソーラーコインを使う方法

ソーラーコインの使用用途は、ソーラーコインを取り扱う仮想通貨取引所で他の通貨に両替することが一般的である。日本国内外の太陽光発電関連事業者の中にはソーラーコインによる決済ができる業者もあるが、商品やサービスの購入に充てるという使途は現状限られている。

現在使い道はあまりないが、電気料金の決済にソーラーコインの導入が検討されているなど、今後使い道が広がる可能性がある。

ソーラーコインのメリット・デメリット

他の仮想通貨にはない特徴を持ったソーラーコイン。一般的な仮想通貨との比較が難しく、導入をためらってしまう人も少なくないことだろう。ソーラーコインのメリット・デメリットを端的にまとめて紹介する。

メリット

ソーラーコインのメリットは、太陽光発電を所有する人への恩恵、利率の良い利息、将来性の3つである。

太陽光発電には、発電した分を売却する売電のメリットもあるが、ソーラーコインを得られるという副次的なメリットも生まれるため、太陽光発電の導入を前向きに検討することができる。

また、保有するソーラーコインを、ソーラーコイン機構のウォレットに貯蓄することで、年間約2%の利息を受け取ることが可能だ。

現在のソーラーコインは、他のアルトコインと比べて価格が低い。今後、注目度がさらに上昇して価格が高騰した場合には、先行してマイニングした者が大きな利益を得られる。

デメリット

ソーラーコインのデメリットは、使途が少ないこと、会費がかかることの2つである。

ソーラーコインによって直接購入できる商品やサービスが少ないため、主に取引所で両替することとなるが、その都度取引手数料もかかってしまう。

また、ソーラーコインを受給するときに日本ソーラーコイン協会への入会が必要になる。この年会費はかからないものの、会費がかかる。会費は太陽光パネル設置量に応じて定められており、ソーラーコインの配給時に相殺されて支払われる。

会費は、5つに区分される。太陽光発電施設を複数所有している場合、会費は発電所ごとに納入することとなる。

  1. 10kW未満
  2. 10kW以上30kW未満
  3. 30kW以上350kW未満
  4. 350kW以上2,600kW未満
  5. 2,600kW以上(要問合せ)

②10kW〜30kW未満の太陽光発電所の場合

パネル設置量 10年会員 20年会員 30年会員
15kWh未満 3,300円 6,300円 8,900円
20kWh未満 5,000円 9,400円 13,400円
25kWh未満 6,600円 12,500円 17,800円
30kWh未満 8,300円 15,700円 22,200円

ソーラーコインの資産価値は上がる?現在の相場とは

資産運用でソーラーコインを保有する場合、やはり将来性と現在の相場は気になるところだが、ソーラーコインの動向ははっきりと見通せないものとなっている。ここでは、過去1週間・1か月・1年間の相場の変動やレートについて紹介しよう。

チャート

ソーラーコインのチャートは、過去1週間の最安値が11.4円、最高値が15.2円となっている。過去1か月の最安値は10.1円、最高値は20.9円となっている。過去1年では最安値が10.6円、最高値が271円となっている(2018年8月22日現在)。

注目度も上がった2018年1月、大きく価格は上昇したが、その後徐々に価格を下げている。今後の価格推移については不透明であるが、他のアルトコインと比べて価格が低いことを踏まえると、今後需要が増してくると価格上昇する可能性もある。

ソーラーコインのレート(円、ビットコインに換算する場合)

ソーラーコインのレートは、2018年8月22日時点で、円換算で1ソーラーコインあたり11.81円、ビットコイン換算で1ソーラーコインあたり0.11ビットコインとなっている。レートは常に変動するため、ひとつの参考としていただきたい。

太陽光発電の収益に仮想通貨の+αを加えよう

ソーラーコインは太陽光発電の普及を目的としているため、資産的価値は副次的な意味合いが強い。しかし、クリーンエネルギーへの関心の高まりから今後さらに注目される可能性のある分野でもある。ソーラーコインを多く得るために、投資用の太陽光発電所を増やすことを検討されてはいかがだろうか。

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