コインランドリー経営と副業

長期的な投資先として、コインランドリー経営を始める人が増えています。節税と収益が期待できるコインランドリー投資には、サラリーマンの副業や個人投資家、中小企業の新事業など、あらゆるニーズを満たす特性を持っているからです。

コインランドリー経営がなぜ投資に適しているのか、どのように経営すれば儲けられるのかを解説していきます。

コインランドリー経営は今が旬! その理由

コインラインドリーの出店数は年々増えています。そこには、手堅く長期収入を得たい投資家の悩みと、時代の変化がありました。

実際にコインランドリーに投資している方に聞くと、投資先を求める投資家の様々な要望が聞こえてきます。

  • 不動産投資で新築・中古ともに良い物件が見つからない、今は高騰していて手が出せない
  • 太陽光発電投資は天候に左右されるのが気になる
  • 時代のニーズに合っている家事代行ビジネスに手を出したい
  • 機器代金や設備節税したい
  • 空き店舗・遊休地を活用したい

不動産投資は、建築費用の高騰と利回り悪化に加え、将来的な人口減少による空室リスクが大きな脅威となっています。太陽光発電投資は、天候の変化により収入が上下することを不安視する方もいます。

その点、コインランドリーはマンションやアパートよりも建築コストはかかりません。立地条件等が良ければ、高い利回りを維持できます。さらに、コインランドリーは天候の変化にも強く、日常使いはもちろん季節ごとの洗濯特需があるため、安定した収益が見込めるのです。

ターゲットは若い単身者と共働き世帯!新規参入者を有利にした世間の変化

ライフスタイルの変化とコインランドリー需要

コインランドリー経営で顧客になるのは、実は女性です。これまで、コインランドリーは家に洗濯機がない人が使うものだと考えられてきました。この顧客像は時代の変化により、大きな変貌とニーズの増大を見せています。

意外と多い! コインランドリーを使いたい現代事情

  • 帰宅時間が遅く、隣人に騒音の迷惑をかけたくないため洗濯機を使えない
  • 外に干すことによって衣服付着する花粉やPM2.5などの汚染物質を防ぎたい
  • 布団や毛布、カーテンなどの大きなものを洗いたい
  • 住宅事情により外干しが禁止されている
  • 雨や曇りの日が続くときは乾燥機能を使いたい

コインランドリーの顧客が増えた要因は、核家族化に加えて単身者や共働き世帯が一般的になったことです。帰宅後に洗濯物を回せない、干す時間がないなど、家事の負担を重く感じる世帯が増加しています。近年のコインランドリーは、こういった世帯を新規顧客として取り込むことで拡大しています。

布団の洗濯需要ならば、単身で暮らす高齢者は最有力の固定客候補です。高齢者はこまめに布団を洗う傾向にありますが、一人暮らしの場合は重労働になります。布団を洗いたい高齢者もリピーターとして取り込めば、安定収入に繋がります。

都市部や郊外の洗濯しづらい住宅事情! コインランドリー需要が増えるわけ

タワーマンションでは洗濯物をベランダやバルコニーに干すことを管理規約により禁じているケースがあります。こうした物件には洗濯乾燥機や浴室乾燥機が付いていることもありますが、洗濯物の量が多い・布団などの大物洗いに対応しきれないなどの問題が発生しがちです。こういった事情で、都市部のコインランドリー需要は、住環境に裏打ちされることが多いです。

さらに、郊外にもコインランドリーの商機があります。駐車場を併設して、一度に多くの洗濯物を持ち込める利便性の高さと、業務用ランドリー機器の性能がポイントです。業務用ランドリー機器は、外干しや家庭用の乾燥機よりも速く衣服を乾燥させます。週末のまとめ洗いや、雨で外干しができない人の需要が根強いのです。

コインランドリーの年間需要

通年布団、外干しできない世帯(タワマン・帰宅時間が遅いなど)、スニーカー
外干しによる花粉・PM2.5の付着対策、GW(旅行先での利用)
梅雨特需、衣替え、汗で湿った寝具などの乾燥、お盆のお客様用布団
台風、シルバーウィーク(旅行先での利用)
大掃除特需、こたつ布団、 年末年始のお客様用布団

クリーニング店に布団類を出せば、サイズにより料金は変わるものの、1枚あたり4,000円以上はかかります。コインランドリーで布団を洗えば、料金設定や機種にもよるものの、費用は羽毛布団1枚あたり1,000円程度です。大量に洗濯するファミリー層、布団をこまめに洗いたい高齢者層の両方に対して、金銭面のメリットをアピールできます。

コインランドリー利用者を増やす工夫

コインランドリーの顧客候補に若い女性も含まれるようになりました。そうすると、既存のコインランドリーよりも新規参入者が優位に立ちやすい理由も見えてきますよね。それは、若い女性などの新しい顧客に来てもらうことです。

そのために、昔のコインランドリーにありがちな「不潔・暗い・盗難リスクがある」といったイメージを払拭していく工夫は欠かせません。

利用されやすいコインランドリー経営の工夫

  • 女性が1人でも入りやすい雰囲気
  • 室内を明るくキレイに保つ
  • 洗濯槽内のホコリ掃除
  • 防犯カメラの設置
  • 休憩スペースの設置
  • 常駐スタッフを配置

防犯と衛生は、洗濯機の機能によって確保できるケースもあります。ロック機能や使用前の洗浄機能など、利用者にメリットがある設備を導入していくことが顧客獲得のポイントです。

他にも、導入する機材で差別化できるポイントもあります。スニーカー専用の洗濯乾燥機、布団を洗える大型洗濯機を提供できれば、明確なアピールポイントになります。

投資家から見るコインランドリー経営のメリット

コインランドリーの経営には、以下のようなメリットがあります。

  • 長期収入が望める
  • 税制度の活用で最大70%償却
  • 空き店舗・遊休地を活用できる
  • 土地が無くても始められる

コインランドリーの出店は、自分の土地が無くても始められます。その時に利用するのが、フランチャイズや代理店契約です。これらの業者と契約を結ぶと、コインランドリーの出店に適した場所を紹介してもらえます。土地や経営ノウハウを持たない人でも、手軽にコインランドリー経営に着手できます。

特に、コインランドリー経営の成否を左右する立地の選定について、サポートを得られるのがポイントです。自力で用地を探すよりも、専任のプロがデータや経験によって選んだ場所のほうが、投資の成功率が高いのは間違いないでしょう。

投資家から見るコインランドリー経営のデメリット

では、コインランドリーのデメリットをみていきましょう。

  • 開業にかかる費用が高額
  • 大きな儲けにならない
  • 出店場所を誤れば大赤字
  • 日々の清掃や顧客対応に手間がかかる

コインランドリーは、近隣住民の中からリピーターを多く獲得していくのが収益の要です。利用者を確保するためには、立地選びが最も重要です。そのため、出店する前には、入念な市場調査が必要とされます。

ただし、優良なエリアに出店できても、将来的には競合相手も出店してくると予想できます。設備やサービスに優れた店舗運営ができていれば、後から参入しようとする事業者にとって大きな障害になるでしょう。

また、コインランドリーは少なからず手間がかかるものです。毎日の作業でいえば、清掃、洗剤などの消耗品のチェックと補充が必要です。さらに、機材のメンテナンスに集金、顧客対応などの手間もかかります。他店との差別化のため、そしてリピーター確保のためにも、この手間は削減できません。

コインランドリー経営はフランチャイズで始める方が良い

コインランドリー経営とフランチャイズ

ここまで、コインランドリー経営を始める人が多い理由について見てきました。他の投資に比べてリスクは少ないものの、収益も少ないです。つまり、コインランドリー経営はローリスク・ローリターンの事業であると言えるでしょう。

ただし、出店エリアの選定や日々のメンテナンスに手間と労力がかかります。そこで、フランチャイズが有力な選択肢になりえます。

フランチャイズ事業者と契約するには費用がかかりますが、市場調査に出店準備、事業計画の策定などが、プロにより行われます。土地がない人なら用地の斡旋から手がけてもらえて、遊休地があれば物件の調査なども行われます。

さらに、コインランドリー経営に必要な業務を丸ごと代行するサービスを提供していることもあります。もちろん費用はかかりますが、自力で試行錯誤するよりも効率がよく、安定して高い顧客サービスを提供できます。これが、リピーター獲得と収入に繋がります。

フランチャイズが代行してくれるサービス一例

  • 毎日の清掃
  • 洗剤、ソフター(柔軟剤)ほか消耗品の補充&発注
  • 消費者対応コールセンター(24時間365日)
  • 集金
  • 売上の管理
  • トラブル対応
  • 店舗の近隣住民への対応
  • 販促活動 ほか

参考:コインランドリー ピエロ/株式会社センカク の代行サービス「らくらくパック」(料金:62,000円/月)

コインランドリー経営に欠かせない業務を全て代行して、ひと月の費用は62,000円です。従業員を雇うよりも安く、自力で対応するよりも高いクオリティのサービスを維持できます。

フランチャイズ契約を結んだ場合の事業シミュレーション一例

コインランドリー経営は、店舗の設営とランドリー機器の購入以外にもランニングコストがかかります。ただし、利回りが業界平均で10%から20%と高めで、投資金額は5年から10年ほどの短期間で回収可能とされています。

都市部の住宅密集地に店舗を置く場合と、郊外のロードサイドに駐車場付きの広い店舗を置く場合の事業シミュレーションを見ていきましょう。

都市部の店舗例郊外の店舗例
投資額3000万円3500万円
売上(月額)80万円100万円
家賃(月額)20万円25万円
運営代行費(月額)6万2000円6万2000円
水道光熱費(月額)20万円25万円
雑費・諸経費(月額)4万円5万円
火災保険料(月額)5,000円6,000円
ロイヤリティ(月額)1万円1万円
償却資産税(月額)2万6000円3万円
粗利益(月額)25万円7000円34万6000円
年間利益308万4000円415万2000円
利回り10.3%11.7%

※ 水道光熱費は売上の25%で計算しています。
※ 雑費・諸経費は売上の5%で計算しています。(ネット回線料・洗剤代が含まれます)
※ 運営代行費にはらくらくパックの内容(コールセンター利用料・清掃・集金・売上管理ほか)が含まれます。
※ 利回りの計算は、粗利益✕12ヶ月/投資額✕100 の式で算出しています。

コインランドリーは初期費用が高額なので、最初のうちは赤字が出ます。設備費用の即時償却などの税制度を駆使して、コインランドリーが軌道に乗るまでの支出を抑えるのも重要なテクニックなので、チェックしておきましょう。

そして、フランチャイズへの加盟契約を結んだ時点で、加盟保証料(50万円)が別途かかります。しかし、出店場所の選定という、コインランドリー投資の成否を決める要素をプロに委託できるメリットを考えれば、割のいい投資と言えるでしょう。

投資資金の調達には、ほとんどの人が融資を活用することになります。しかし、コインランドリーの機材に担保の価値はありませんので、銀行では審査が通りにくいです。そのため、政策金融公庫を利用する投資家が多いです。

高額の審査を高確率で通すには、フランチャイズ事業者が提携している信販会社に申し込むのが良いでしょう。金利が高い代わりに、与信が低い人も投資資金を借りられます。

コインランドリー経営に乗り出す人は年々増えています。つまり、集客に適した土地は、いずれ飽和してしまいます。悠長にしていられる余裕はありませんが、焦りは大敵です。まずは、コインランドリー経営がどんなものか、自分に合っていそうなのかを知っておきましょう。