太陽光発電所を運用するにあたって導入しておきたいのは、遠隔監視システムです。毎日の発電量を確認し、異常発生時の対応を迅速にすることが、太陽光投資の収益を取り漏らさない秘訣だからです。

しかし、遠隔監視システムといっても種類があり、どれを選べば良いのかお悩みではないでしょうか？

そこで、投資用太陽光発電所の掲載物件数No.1のタイナビ発電所がおすすめしている遠隔監視システム「エコめがね」をご紹介します。

タイナビ発電所を運営する株式会社グッドフェローズは自社発電所でも「エコめがね」を利用しており、「エコめがね」の販売台数も6年連続で日本1位となっております。

エコめがねのメリットや導入価格、他の遠隔監視との違いを比較しているので、ご検討中の方はぜひご一読ください。

エコめがねとは？

エコめがねは一般的な投資物件である、低圧向けの遠隔監視システムです。太陽光発電で投資を検討しているほとんどの方は、低圧物件が運用対象でしょう。

「住宅用エコめがね」と「産業用エコめがね」の2種類が用意されていますが、この記事では投資家様向けに「産業用エコめがね」の紹介をしていきます。

エコめがねの仕組み

エコめがねを導入することで、PCやスマホから、遠隔地にある太陽光発電所の発電量や売電収入を把握可能です。

計測するセンサーは後付けで取り付けられるため、全メーカーのソーラーパネルに対応しています。

発電量や収益の他にも、天候や日照量なども考慮した診断レポートの自動制作＆送付。発電量の低下や停止した際は緊急アラートも発信します。

遠隔監視システムという名称ですが、投資家様が直接監視せずともシステム側でいつでもチェックしてくれるサービスというわけです。

出力制御にも対応

また、エコめがね内部の通信設備に出力制御のIDを入力することで、その年一年の出力制御予定が予めスケジュールされます。出力制御の前日に電力会社から実施カレンダーを飛ばす、あるいはキャンセルスケジュールを飛ばし、スケジュールにしたがって出力制御が可能です。

それとは別に、エコめがね内部に出力制御の自動制御システムがあり、パワコンがエラーを起こしているときなどに使用し、売電損失を最小限に抑えられます。

エコめがねの実績と信頼性

エコめがねのメーカーは「NTTスマイルエナジー」。「NTT西日本」と「オムロン」の共同出資で生まれた合弁会社です。

大手企業の系列会社というだけあって、確かな実績と信頼性を有しています。

太陽光発電にメンテナンスは不要とされていた2011年から、遠隔監視サービスを提供しており、現在では「低圧遠隔監視部門」で累計出荷台数がNo.1。「低圧遠隔監視のパイオニア」として評価されています。

2021年度から九州電力管内の出力制御運用方法が変更になったことを受けて需要が伸び、2022年2月時点で85,000件の導入実績を誇ります。

直感的に把握できる画面

遠隔監視システムの懸念点として、「画面がみづらそう」「何が書いてあるのか分からないのでは？」という不安があることでしょう。事細かにデータ化されても、見るべき場所や内容が分からなければ、ご自身の発電所のことが分からなくなってしまいますよね。

しかしエコめがねの画面は非常に直感的となっています。

太陽光発電の知識がない方でも、発電量（kWh）と売電した収入がひと目で分かりますし、時間帯別、日別、月別で確認できます。

「晴れの日は発電量が高い傾向にある」「今日は曇りだから発電量が低いのか」など、直感的に理解できます。もしも急激に発電量が低下しても、いつ頃から異常が起こったのか一目瞭然です。

また、画面をイチイチチェックせずとも、定期レポートや緊急時のアラートが自動で送られてくるため、ご多忙の方にも適した遠隔監視システムです。

幅広い状況下・端末で把握できる

エコめがねはパソコン・スマホ・タブレットと幅広い機種で閲覧できます。

• 仕事の合間にパソコンで確認
• 移動時など外出先から気軽にチェック

エコめがねの導入価格

エコめがねの価格はオープン価格となっており、取扱店などにより異なります。 使用プランは10年間分の利用を一括払いする「10年プラン」と、月々のレンタル料を支払う「レンタルプラン」の2種類があります。

10年プランの詳細

初期費用と10年間のサービス利用料、機器保証料金、10年間の通信回線費用の4つが含まれているプランです。

参考までですが、発電所のパワコンがオムロン製なら30万円ほどです。10年間分ですので、年間では3万円の出費となります。
※導入するエコめがねの機種や取扱店により異なります。

レンタルプランの詳細

機器のレンタル料金とエコめがねのサービス料金、回線費用が含まれているプランです。初期費用を抑えたい方向けです。

レンタル料金は取扱店ごとに異なります。

注意点として、レンタルプランは10年プランに比べ、対応しているエコめがねの機種が少ないです。余剰用は対応しておらず、投資目的である全量用の一部機種のみとなります。

エコめがねのメリット

料金面で導入をお悩みの方も少なくないでしょう。そこでエコめがねを導入する価値は本当にあるのか、メリット・デメリットを見ていきましょう。

①発電停止を見逃さない！

太陽光発電を運用すると、売電した分の明細が電力会社から定期的に送付されます。発電・売電の確認は、その明細書で十分と思うかもしれません。

しかし、明細が送られてくるのはあくまでも月に一度だけです。明細が送付される一ヶ月前に発電設備に異常があった場合、一ヶ月分の売電ロスとなります。

低圧物件における一ヶ月分の売電収入は数万～10万円程度です。予想外の収益低下を回避できるなら、年間3万円でエコめがねを導入したとしても、費用対効果は十分ではないでしょうか。

②20年間の不安解消と安心感

意外と軽視されがちなのが、発電量や収益がリアルタイムで確認できる点です。というのも太陽光発電所は人里少ない地域に設置されているため、なかなか様子を見に行くことができません。

太陽光発電を導入した初期などは特に、「本当に発電しているのだろうか？」と収益を得ている実感が沸きづらいでしょう。また台風など災害時は、「発電所は大丈夫だろうか？」と心配になることでしょう。

実際に発電が停止することはまれですが、それでもそういった小さな不安はストレスに繋がりますので、安心感を得るために導入する価値はあります。

逆に日々収益が発生していることが実感できれば、「良し、今日も私の代わりに稼いでくれている」と充足感に繋がりますし、日々の楽しい日課になるかもしれません。

ブログやFacebookなどのSNSを利用している方であれば、日々の発電の推移などが投稿のネタにもなりますし、それがきっかけで他の投資家様とお知り合いになれるかもしれませんね。

③ラクラク異常を察知

自分で確認するのは面倒に感じている方も多いでしょう。そういった方にもエコめがねはおすすめです。

「産業用エコめがね」は投資家様と販売会社、NTTスマイルエナジーの三者でチェックする体制となっています。投資家様が画面を見ずとも、他の二者が見守ってくれるため、20年の投資期間も張り詰めずにすごせます。

また、アラートメールや見守りレポートも定期的に送付されるため、ご多忙の方でも迅速に異常を発見できるというわけです。

他にもたくさんのメリット！

エコめがねには他にも多数のメリットがあります。

• エコめがねは、実測値との誤差が1％以下という精度の高さ
• 高い企業ブランドと安心感
• 画面が直感的でわかりやすい
• 太陽光発電初心者や、パソコンやスマホが苦手な方でもとっつきやすい。
• 長期保証や手厚いサポートあり
  →トラブルが起こっても、販売会社とデータ共有できるため、話を通しやすくなります。
• 出力制御ユニット※としても対応可能（エコめがねRSなど一部機種の場合）

※出力制御とは、電力の需要と供給バランスが崩れたとき、電力会社が太陽光発電所などへの出力を停止または抑制を要請することです。

出力制御が必要な太陽光発電システムには、出力制御ユニットの取り付けが必要となりますが、「エコめがねRS」など一部機種の場合は出力制御ユニットの役割も兼ねているというメリットがあります。

エコめがねのデメリット

メリットばかりでは目を向けては後々後悔する恐れもありますので、デメリットの方も把握しておきましょう。

①導入費用

エコめがね最大のデメリットは、やはり導入費用です。10年間で数十万円ほどかかってしまうため、予算に余裕がない方は二の足を踏んでしまうかもしれません。

しかしそれでも、メリットの項目でも触れたとおり、収益低下を防ぐ保険として考えれば、費用を上回るほどの投資効果があるといえます。

レンタルプランなら1年間単位など少ない年数・費用から借りられるため、お悩みでしたら、まずは1年間導入して様子を見てはいかがでしょうか。

②対応は低圧のみ

エコめがねは発電容量50kWを超える高圧・特別高圧の太陽光発電には対応していません。高圧の発電所を所有する場合は、別の遠隔監視システムを導入する必要があります。

ただ、一般的な投資用物件は低圧がスタンダードで、弊社で取り扱っている物件もほとんどが低圧ですので、大多数の方はエコめがねで問題ありません。

エコめがねの商品ラインナップを解説

基本のエコめがねパワコンセット

機器購入費用に10年間のイニシャルコストが含まれており、月額料金は不要です。パワコンが故障した際のアラートメールが届くほか、パワコンセットで買ったお客さまには電話連絡で販売会社・施工業者に連絡が届く仕組みです。

また、天災・事故・盗難で休業する際は、復旧までの休業補償が自動付帯しています。（最大30日間、最大1万円の保証）ただし、出力制御は保証対象外となっています。

全量モバイルパックRS＜パワコン接続タイプ＞

オムロンのパワコンで最も売れている製品です。オムロンおよび新電元製三相パワコンに対応しています。4Gルーター内蔵のパッケージでネット回線を別途契約せずに遠隔監視が可能、OEM品が多いのも特長です。

重塩害エリアに対応しており、ドアにある金属部分にラバーキャップをはめることで塩害を防げます。

出力制御対応に対応しているのは、品番の最後に「A」とついているものですが出力制御ユニットとしても活用できます。KPKは「A」がついてなくても出力制御の対応機種です。なお、他のPCSも出力制御できるものの、全てのパワコンに対応しているわけではありません。

全量モバイルパックPS

パナソニックのパワコンに対応しているエコめがねといえば全量モバイルパックPSです。こちらも4Gルーター内蔵でネット回線を別途契約せずに遠隔監視が可能。

全量モバイルパックマルチコネクト＜パワコン接続タイプ＞

機能は遠隔監視のみで、出力制御は別途オプション申し込み（つながるアラカルト）が必要です。対応メーカーでもすべての機種で対応できるわけではないものの、順次対応メーカーを拡大しています。搭載している4Gルーターの通信量はプラン利用料に含まれています。ネット回線を契約せずに遠隔監視ができます。

全量モバイルパック2

全量モバイルパック2は全てのパワコンメーカーの製品が使えるのがメリットですが、出力制御は別途オプション（つながるアラカルト）の加入が必要です。電圧をCTで挟んで計測するタイプのため、パワコンごとの情報は計測できません。

以前は全量モバイルパック20k/40k/60kという製品もありましたが、2020年7月末で販売を終了しています。すでに20K/40K/60Kを設置している方は、つながるアラカルトに加入すれば出力制御対応できます。

「つながるアラカルト」とは

NTTスマイルエナジーが提供する機器を設置すれば、IPカメラの撮影画像でいつでも状況が確認できるオプションサービスです。通信回線を別途契約する必要がないセットパッケージです。

つながるアラカルトの出力制御ユニットは他社の製品も利用できますが、対応できるメーカーに限りがありますので、NTTスマイルエナジーまたはタイナビ発電所へお問い合わせしてください。

発電所が不調のときに手続きがスムーズになる

エコめがねを発電所オーナーと物件の販売店が一緒に使うことで、トラブル時の対応スピードが高まります。太陽光発電所にトラブルが起きたとき、まず相談することになるのは物件を購入した販売店やメンテナンス会社でしょう。発電量の状況を見ながら不調の原因を探り、修理を行うかなどを検討します。

このとき、エコめがねによる販売会社向けの管理システムを活用している相手であれば、発電所オーナーと販売店が同じ画面を見ながら対応できるので意思疎通がスムーズに行えます。

エコめがねがパワコンのエラーを検知したときも、販売店へ自動でアラートメールが配信されます。緊急度が高い・自動復旧が困難・現地対応が必要と思われるエラーは特に短いスパンでの発信となり、見逃しを防いでくれます。

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